赤ちゃんのおしゃべり(ひなてこ)
みんな~!元気~!?
ひなてこお姉さんは、元気元気~!!!!!
毎朝おかあさんといっしょを見ているせいで、いつも頭の中に童謡が流れているひなてこです。こんにちは。昨年の吹けよ春風を書いていたころはただ床にデーンと転がって寝返りひとつ打てない赤ちゃんだった我が子は、今やどこでもズンズン歩き回りよく食べよく眠るスーパーいい子に育っています。もう赤ちゃんと言うよりはかなり幼児なんですが、まだ赤ちゃんと呼ばせてほしい。この復刊号でもまた赤ちゃんとの暮らしについて書いていきます。
1年半ほど赤ちゃんと暮らしてみて分かったのは、気を確かに持っていないとこの愛に溺れて死ぬということです。ただ転がってじっとしていた赤ちゃん時代から、だんだんこちらの言っていることを理解し始め、なんとなくコミュニケーションらしきものが取れてくると途端に、赤ちゃんにめちゃめちゃめちゃ愛されていることが分かるようになってきました。もうほんとに私のことが大好き。私は妊娠中にこの子のことをちゃんと愛せるかしらなどという不安は一切なかった質で、もうめちゃくちゃ甘やかしたろと思っていたんだけど、そんな私の愛なんてもう娘からの愛の前では塵も同然。私と一緒に遊ぶことを心から楽しんでくれて、抱っこをねだり、私の意識が娘に向いていないときは怒る。でも当然、ママが世界のすべてなんて時期は一瞬で、娘は娘の世界で大きくなっていくわけじゃないですか。その時ちゃんと子離れできる自分でいられるように生きていないとヤバいな、という焦燥感めいたものを感じます。だってあまりにも甘美な生活なんだもの……。ただ生きているだけで愛され求められる暮らし、ヤバい。シャブです。よく聞く「子育てが終わった後何していいか分からない」みたいな専業主婦の悩みみたいなものは自分とは無縁と思っていたけど、全くの地続きだったことが分かった。自分の人生を生きねばならんなと思う次第です。
そうは言っても一番の関心ごとは育児であることは変わりないので、もう近頃は子持ちの友達としか盛り上がれなくなってしまい、ああ~なんか私も「お母さん」になってしまったんだな~~~という一抹の寂しさが残ります。独身の頃友達とどんな話をしていたのかもう思い出せない。相手に興味のない子供の話を聞かせるわけにもいかないし、なんか話すことなくなっちゃったなって思ってしまう。私って何の話する人だったんだろう?ただでさえ社交がしにくい時期なのに輪をかけて友達が減っています。コロナめ……。ちなみにこの一年でママ友と呼んでいいのか分からないけど連絡先を交換できた人が3人になったよ!やったね!でもやっぱりお互い感染にはかなり気を付けているので誘い合ってランチなんてことはできず、公園でたまたま会うくらいしか親睦を深めるチャンスはない。コロナめ……(2)
まぁ親がぶつくさ言っている間にも子供はどんどん成長し、近頃はついに喋るようになりました。今話せるのは「ないない」「ママ」「だ」(抱っこの意)の三語なんだけど、リスニング能力的にはもうかなりの単語や文意を理解しています。赤ちゃんとのコミュニケーションのひとつに、言葉を決まったジェスチャーとともに教えることで赤ちゃんと手話のように会話する「ベビーサイン」というものがあります。特に積極的に使うつもりはなかったんだけど、私のジェスチャーのバリエーションが少なすぎて赤ちゃんが勝手にサインとして覚えてしまいました。例えば「ごはん食べよ~」というときに手をパクパクする動きをしていたら、お腹が空いたら手をパクパクしながら近づいてくるようになったり。かわいい~。ベビーサインを使ってると言葉の発達がゆっくりになるという説もあるので失敗したなと内心思ったりもしたけど、おかげで娘がどうやって「ぞうさん」を認識していったか分かったのが面白かったのでご紹介します。
まず娘のぞうさんとの出会いは童謡の「ぞうさん」。童謡の絵本を図書館で借りてきて順番に歌っていたところ大ハマりして、1日に30回くらいぞうさんを歌わされるぞうさん地獄が始まりました。この時に振り付け的に顔の前で手をぶらんぶらんさせていたのを見て、ハンドサイン「ぞうさん」を習得。歌ってほしい時に顔の前で手を振るようになった。(バイバイとも似てるけどぞうさんの方が振りが大きい)
別のお歌絵本にもぞうさんが載っていて、こいつもぞうさんなんだなと理解。
おかあさんといっしょで実写のぞうも見て、歌といっしょだったからかこちらもすんなり理解。
またある日には、いつも使っているマグカップを指して「あ!あ!」とぞうさんのジェスチャー。見てみると……いるー!!気付かなかった~!
そしてある日、玄関で靴を履かせようとしたら「キャーッ!!」と叫んで靴の中を指さし、またぞうさんのジェスチャー。まさか!?
いるー!!!
なんと短い間にこんなにもいろいろな表現のものが全部同じ「ぞうさん」であることを認識していることが分かったのです。これが分かったのはとても楽しかった。
君たちはなんなんだよ。怖いよ。
赤ちゃんってこちらが思うよりずっといろんなことが分かってるんだな、まだ口に出して伝えられないだけで……と思った出来事でした。これからどんどんおしゃべりしてくれるようになるのが楽しみで仕方ない。
Author:ひなてこ
タツノオトシゴが好き。保育園全滅してめちゃ遠い認可外に通うことになったので自転車を買ったが毎日ケツが痛すぎて泣いている。
Twitter @Hinatic
ブログ「海を走る氷の馬」