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社会性と創造力はトレードオフか

有田小学校のやきもの展で審査委員長を務めました

1月30日に母校・有田小学校の第21回やきもの展にて、審査委員長を務めました。
当日は、全校生徒93名が各々約1年かけて作った作品を審査・表彰し、さらに、全校生徒と授業参観に参加している保護者向けに講演をいたしました。

共に審査する校長先生

当日までご対応いただいた教頭先生から、
「低学年の子には少し難しそうだったけど、今のうちから聞かせておくのが大切です。高学年の子達は食い入るように聞いていました。講演内容が素晴らしく、今後もぜひ小学校と関わって欲しい。どういう形がいいか一緒に考えていただきたい。」
とありがたいお言葉をいただきました。有田の未来を担う子ども達に関わらせていただけるのは、光栄で尊いです。

さて、制作物についてです。各学年テーマに基づいて、制作されていました。
例えば、2年生は想像上の動物がいる水族館、4年生は部屋に飾る陶板、6年生は植木鉢などです。高学年ほど、より実用的なテーマに移行しています。
1年生からは、表現は荒削りであるものの、常識に囚われずに特定の作り方の好みやこだわりを感じました。たくさんの可能性を感じました。
6年生で審査委員長をお贈りしたのは、直径30cmほどありそうな火山の植木鉢でした。
噴火口に植木を入れる仕様です。なぜ火山かというと、有田焼は火山の恩恵によって出来上がっている物だからだそうです。

私がこの作品を見た時に、深い感動を覚えました。
実用的な機能を持ちながら、常識に囚われない自由な発想と、有田という地域性との見事な連携が感じられたからです。

しかし、この感動を周囲の大人たちに伝えると、「植木鉢なのに火山?」と首をかしげる人ばかり。この反応の違いに、大きな気づきがありました。

社会性と創造力はトレードオフか

子どもは親や学校から社会性を身に付ける教育を受けます。それは、物理的・社会的な死から守るためです。教育は必要ですが、社会性と常識に囚われるようになります。
その結果、大人は“常識”の枠からはみ出ない作品・発想しか生まれづらくなるのではないかと思いました。なぜなら、審査委員長を授与した生徒だけでなく、学生全体から常識に囚われない、そして大人では思いつきもしない、自由な発想力を感じたからです。

地方創生で「若者」「馬鹿者」「よそ者」の重要性が語られますが、これも常識に囚われていないことに通じるのではないかと思います。

4年生のカレー皿 独創的な作品が多かった

コーチングでの囚われの謎解き

ところで、私が社会性や“常識”への囚われに関心が向いたのは、Executive Coachingを体得中だからです。これには理由があります。

まず、コーチはクライアントご本人の“らしさ”に基づいたGOAL設定を共に行い、GOAL達成まで伴走する職業です。そして、GOAL達成やwant to※を抽出する際に、邪魔な社会性や囚われている“常識”の謎解きを行い、それを外すからです。

※want to…他人の評価に関係なく実行するだけで喜びを感じられる動作。

最近、仕事を中心とした第1回目のモニターセッションを行いました。
結果、幼少期から刷り込まれた親の口癖、両親の口喧嘩、子どもの頃の辛い体験が、大人になってもなお無意識下で働き続け、クライアントの行動要因になっていました。

そこを丁寧に謎解きしたため、翌日からの行動に変化があり、人生が前進したそうです。

1回目のモニターセッションは終了しましたが、今後2回目のモニターセッションを実施予定です(2月16日(日)以降を予定)。

ミッドクライシスの方、『ある程度キャリアを積んできたものの、今の現状に対して、もっとできるのでは?』と悩んでいたり、『何か違う気がする……』など、より高い仕事のパフォーマンスを求める方には、かなり有意義な時間になります。ご興味のある方は、私のnoteを気に留めてくださればと思います。

ちなみに、なぜ私がExecutive Coachingを学び始めたか、私自身がコーチングを受けた結果はどうだったかを記述しておりますので、ぜひご一読ください。
https://note.com/fukaumi_arita/n/n99bc6a53d288


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