俯瞰学の技法:統計学による俯瞰1
前回は時系列グラフによる俯瞰を紹介したが、時系列データも統計学を使って分析すると俯瞰的な認識が深まる。
単純な時系列データであるが、図に示した、2010年1月から2021年5月の約10年間の円ドルレートが平均値を中心としたヒストグラムが正規分布と仮定して分析してみると、平均値101.97円、中央値106.09円、円最高値76.3円、円最安値124.22円となる。標準偏差14.5からバラつきを見ると円はほぼ116円から87円の範囲で変動していることがわかる。(このデータは平