金色のガッシュ!!2の発表によせて
2022年2月26日、21:44
雷句誠先生のツイートによって、「金色のガッシュ!!2」の制作、配信が発表されました。
正直信じられない…
いや、信じてはいます。嘘だと思っているわけではない。
「金色のガッシュ!!」は一番好きな漫画です。
今回の2の発表はあまりにも衝撃的で、あまりにも嬉しかった。
だからこそ!反響が少なすぎる!!!と思います。
もちろん、Twitterではトレンドに入っていました。
でもガッシュ2の発表は、こんなに愛すべき漫画の続編の発表は、もっと話題にならなければいけないのです。
今月の24日、ロシアのプーチン大統領がウクライナへの軍事作戦の実施を表明してから、ここ数日は特にひっ迫した状況が続いています。
私自身、逐一入ってくるニュース、というよりも逐一調べてしまうニュース、に心を痛め、不安でいっぱいだったのです。
あまりにも無知でした。
心を痛め、無知な自分を責めてしまい、勝手に苦しんで、苦しむことにすら罪悪感を感じていました。
この「金色のガッシュ!!2」の発表は、そんな混沌とした気分の自分を救ってくれました。
間違いなく。
ただただ嬉しい気持ちになり、生きる活力が湧きました。
勝手ながら、ガッシュ、そして雷句誠先生への愛を書こうと思います。
同じことを感じる人がいれば嬉しいです。
金色のガッシュ!!という作品の魅力について
魔界からやってきた100人の魔物たちは、術が書かれた魔本を持って人間界にやってきます。
魔本を読める唯一の人間がパートナーとなり、王様になるべくしてともに戦うというストーリー。
やはり、戦いの中で本が燃やされてしまうことが戦いに敗れたこととなり、魔界に帰る。というシステムがあまりにもわかりやすくて物語を良くしていると思います。
負ける=死ぬ
ではなく、負ける=別れ
になっているという点です。
パートナーになった人間と魔物は、戦いを通じて、また日常生活を通じて心を通わせるようになります。
100人の中にある100通りの関係を築き、100通りの出会いと別れを作り出せるというのがこの設定の魅力だと思います。
そのなかで雷句先生は、数えきれない名場面を作り出しています。
私はすべての出会い、別れのシーンが大好きです。
ここが好き!という人が多いと思うのは、ウォンレイが魔界に帰るシーン。
その直前に清磨が一度死んでしまうシーンと合わせて、読むと必ず泣いてしまいます。
ガッシュ好きな人!分かりますよね??
私が初めて読んだ時のことを鮮明に覚えているのが、アースが魔界に帰る場面。
「死」というものに直面しておびえるアースの感情に、「自分が感じているものも全く一緒だ…」と衝撃を受けました。
当時は幼くて、死という概念について学んだり共有することがなかったんだと思いますが、あまりに共感してびっくりしたのを覚えています。
単純にかっこよかったこともあって、アースは好きなキャラクターの一人でした。
術を唱える前の口上を覚えていたのを思い出します。
当然のように主人公ガッシュとそのパートナー高嶺清磨、この二人が一番魅力的。
最後は、そこまで読んで読者が大好きになった魔物たちがたくさん帰っている魔界、そのものを滅ぼそうとするクリア・ノートとの闘い。
ガッシュの仲間となって、それまでずっと一緒に戦ってきた魔物たちが次々と退場することで、戦場にたどり着くガッシュとブラゴ。
これ以上ないシーン作りと展開だと思います。
天才です。
雷句先生はなぜこんなにも魅力的なキャラクター、ストーリーを生み出せるのか…
このガッシュの世界で、新しい物語が始まると思うと改めて震えます。
最高に楽しみです。
雷句誠先生について
何度も先生と書いてしまっていますが、変なのでしょうか…
ガッシュという作品が一番好きなように、一番好きな漫画家さんです。
(正直に言うと、デスノートを描いた大場つぐみさんと小畑健さんのコンビも同じくらい好きです。)
詳しいことは分からないのですが、雷句誠先生は著作権のことや編集のことでいろいろと悩まれることが多かったのではないかと思います。
「どうぶつの国」も大好きな作品ですが、その後の「VECTOR BALL」も含め、満足に描きたいものを描いているようには感じませんでした。
今回のガッシュ2に関しても、「金色のガッシュ!!があまりに完璧な終わりだったから蛇足にならないか心配」という声をよく目にします。
しかし、おそらくこのガッシュ2を書き始める前に、独立して会社を立ち上げられた雷句先生。
自分の思うままに新しい物語を作ってくれることでしょう。
偉そうですが、私はなんの心配もしていません。
期待しかありません。
金色のガッシュという最っ高な漫画を描いた人です。
ガッシュの世界で新しい物語が見られることがただ楽しみです。
最後に
ガッシュは最後、王様となって清磨と別れます。
最後のブラゴとの闘いの後、ブラゴとガッシュの2人にやってくるパートナーとの別れのシーンを、ガッシュは過去(卒業式)ブラゴは今(手をにぎり感謝を言う)に分けて表現したことも最高の演出だと思っています。
王様になったガッシュから清磨に送られてくる手紙には、戦いを通して
魔物と人間が友達になれたこと
協力する大切さを学べたこと
絶望の中でも光り輝く心を知れたこと
が語られています
読んでいた子供の頃の自分も学んだことだと思います。
最後の敵であったクリア・ノートは「核兵器」そのものであり、そんな社会を良くする、打ち勝つのは『強い心』だと言っています。
残念ながら今回起こってしまったロシアの侵攻行為。
当時から比べて、世界は平和に近づいたとは決して言えないのかもしれません。
他人事と思っていてはいけないと、ここ数日で感じるようになりました。
それと同時に、苦しみや不安をただ感じるだけではいけない。とも気づきます。
金色のガッシュ!!2の発表は私にとって、あまりにもでかい希望でした。
雷句先生がガッシュの世界の続きを書くと決めたのは、相当に大きな決断だったのだと思います。
そんな覚悟に負けないくらい、精一杯楽しみにして、精一杯読ませて頂きます。
そしてそれを、日々の活力にします。
「また会うときは、胸を張って会える大人に成長しよう」とガッシュは言い、
清磨は「地球を救えるほど大きくなる」と言いました。
この二人がどんな大人になっているのか。
もしくは新しいキャラクターがまた戦いに挑むのか。
楽しみで仕方ありません。