#280【連載小説】Forget me Blue【画像付き】
長い黒髪をしっかり乾かして自室へ入り、シーリングライトの明かりを点けるとベッドの上にとんでもないものがあったので、イチは思わず「何じゃあ!?」と叫んだ——いや、今更驚くことではないのだけれど。
「改めて見ると、かなりハードル高ぇな……」
イチの枕元にきちんと畳んで置かれている、黒のマタニティブラジャーと同じ色のワカールのパンツ(パールの付いたリボンが縫い付けられていて、ぎりぎり真ん中まで透け透けのレースのもの)を見て、イチは眉を寄せて呟いた。イチのことを女性として愛してい