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朗読劇 魔法少女育成計画 第2弾「スノーホワイト育成計画」一日目~二日目感想&レポ

 この記事は2023年10月16日(土)13:00及び10月17日(日)17:00の間で4公演、飛行船シアターにて行われた朗読劇「スノーホワイト育成計画」一日目~二日目(千秋楽)の感想&レポートになります。OPENREC.tvにて10月31日まで本朗読劇のアーカイブが配信中なので、興味があってまだ観ていない方がいましたら是非ご覧ください。

一日目 会場

 開演一時間前から受付開場&会場2Fでグッズ販売開始。特典付きチケット購入者には「スノーホワイトボイス付アクリルスタンド」が配布された。収録ボイスは以下の6種(初出順)。

1.「魔法少女アニメの話をする時だけ生き生きとしてるよね」(ACES)
2.「それでも私は夢見てる」(アニメ)
3.「愛のため! 友のため! 世界のため! いつでもどこでもあなたのお悩み解決します! よろず相談魔法少女、スノーホワイト!」(魔法少女のお約束)
4.「なんで私なら助けてくれると思うの! どうして!」(QUEENS)
5.「何もせず泣いてるだけのスノーホワイトはもういない。いなくなった。もう、後悔はしない」(魔法少女暗殺計画)
6.「スノーホワイトです。このクラスに転校してきました。よろしくお願いします」(黒)

 1は台詞冒頭の「ファルは」の部分、4は台詞の間にあった「奥歯を噛み締める」が省略、6は「このクラスに転校してきました」原作にない台詞が追加されている。

※「撮影OK」のエリア

 入場後に注目を集めたのは今朗読劇仕様のパチスロ筐体、更に魔法少女育成計画「赤」の表紙が予告なしのサプライズ先行公開。周りには劇場祝い花が置いてあり、中でもラズリーヌのイラスト付き祝い花は特に目を惹いた。

開場

 公演数十分前に会場席開場。スタッフから動作確認を推奨された影響で周囲からスノーホワイトボイス付アクスタの再生が聞こえることもしばしば。「なんで私なら助けてくれると思うの! どうして!」の割合が体感多かった気がしなくもない。
 待機時間ではモニターにスノーホワイト赤表紙と共にこの時点で未公開のリップル赤表紙が並ぶ発売告知映像が無音で数秒流れ「!?」と不意打ちで驚く。

「青い魔法少女の自己主張」開演

 「青い魔法少女の自己主張」の公演が開始。ギャグテイストの強い内容、加えて終盤ではブルーコメットのバックボーンが明かされしんみりする内容にもなっていた。以下自分の感想箇条書き。

・以前までラズリーヌの声はドラマCDの小澤亜李さんでイメージが固まっていたけど、加藤英美里さんのラズリーヌもイメージに合う声で幼少期との演じ分けも見事だった。

・limited本編でベテランの7753が超有名人の魔王パムを知らなかった理由が今になって明確に分かるとは思わなかった。キューティーホワイトは知ってるのにアルタイルを知らない所にツッコミを入れたくもなるが、トットポップの名前を聞いて即半分忘れてる所然り、「余計なことを記憶せず、仕事上で得た情報はすぐに忘れるのが人事部門で長生きするコツ」然り、7753はそういう人だから今までやってこれたってことなんだろうなとも思う。

・ラズリーヌがドラゴンボールネタ使うのドラマCD含め2回目だしブルーコメットファンブック最終ページにドラゴンボール記載されていてもおかしくない。

・原作小説から改変して朗読劇では実在する戦闘美少女系魔法少女作品の実名をそのまま出す内容に変更してるけどそれは原作が絶対しないことのため台本p.28のくだりはあまり好ましくない。

・limited本編で7753がトットポップの名前に特に反応がない理由は朗読劇の原作小説p.19と台本p.18を読めば分かるようになっていたので納得。ポッポとかコッコとかクックとか似たような名前の魔法少女が大勢いる世界観(ファンブックp.112)でもあるから聞き覚えを感じないのも無理ない。

・吉岡視点だとトットポップは可愛い一番弟子だからお菓子をあげたって見方ができるの大分遅れて気付いた。

・スペシャル対談で語られたラズリーヌ=メアリの娘の没設定に対する「この設定は意味ないですよね?」「どんなにやってもメアリの娘にはならないんですよ」の裏話談は瑠璃さんの人物像において母の存在の大事さを知ることでその判断の正当性をしみじみ感じた。

・restartの16人で唯一人間態名が謎だったラズリーヌの本名が明かされた点に加えてこんな良い子がこの改名が原因で巻き込まれて死んじゃったんだよなって悲しさとでも本人の言う通り光の届かない絶望の底でも光り続けたんだよなって感慨深さで前半終盤はかなり涙腺が緩んだ。

休憩

 「青い魔法少女の自己主張」公演後に15分の休憩時間。次の「スノーホワイト育成計画」公演前にラズリーヌとスノーホワイトのアナウンスが流れる。「期待で頭がはち切れそうっす」「ラピスちゃん。胸、胸だよ」までは同じだが以降は後公演で台詞が変化。ラズリーヌの「さっき食べたラーメンのナルト」発言でパナースが頭をよぎる。

「スノーホワイト育成計画」開演

 「スノーホワイト育成計画」の公演が開始。安野希世乃さんの演技が輝いた。「ここまでか」の言い方が特に印象深い。後半のナレーションとは別に台詞で状況を随時説明する感じは原作味を削ぎ落とした代わりに朗読劇味が濃かった、と思う。
 最後のフレイミィにはここを描写するかと驚かされた。第一弾の時から思っていたけど朗読劇まほいくは動けなかったペチカ、ラズリーヌの背景、そして次のプフゲルとrestartアニメがより味わい深くなる内容にもなっていると感じる。現に公式も「restartに繋げる公演という側面もある」といってる。第一弾~第三弾を踏まえて観るrestartアニメ終盤のペチカの動け動けとラズリーヌの絶望の底でも光り続ける活躍っぷりとお嬢の護さえいればなんだっていい辺り絶対良い。
 スノーホワイト(東山奈央さん)の声が7年ぶりという感慨深さもあった。厳密にいうと去年のパチスロでも新規ボイスを聞いてはいたが、長くはっきり聞いたのが7年ぶりという意味。数年ぶりでいえばスノーホワイト育成計画は2013年に短編として公開されたもので、10年の時を経てこうして舞台、出演陣、アンサンブルの方々、スタッフの方々によって朗読劇という形にしていただいたことが感慨深く貴重な体験をさせていただきました。

終演

 2時間20分程の時間を経て公演が終了。退場時にはアニメと同じくCV:日高里菜さんによるハードゴア・アリスが退場アナウンスを行った。本編で落し物をしたアリスが落し物の注意喚起をする趣深さ。何より本編でスノーホワイトがハードゴア・アリスを直接名前で呼ぶシーンが存在しない分、声付きの「アリスちゃん」呼びはこう呼び合う白と黒できっと綺麗だから永続if世界線も見たかったなと思わせる心に響くアナウンスだった。

二日目 会場

 一日目には設置されていなかったリップル赤表紙ボードが追加で先行公開。また、X(旧ツイッター)上でオッドエンタテインメント公式アカウントが「最終公演終幕後に劇場のみの特別な映像が流れます」と告知し、千秋楽に期待が膨らむ。

二日目「青い魔法少女の自己主張」開演

 前日と比べて7753(CV:日笠陽子さん)の演技の違いによりスノーホワイト育成計画との温度差が激しいことに。やり過ぎの領域に片足突っ込んでいた気がしなくもないが、舞台は生き物なので「お前かい!」と原作で見たことのないギャグ漫画みたいなツッコミをする7753が生まれることもある。

二日目 休憩

 前述したように次の開演前アナウンスの台詞が一部異なる。

二日目 「スノーホワイト育成計画」開演

 前日の唯一の心残りは沼倉愛美さんのリップルが久しぶりに聞きたい、だったのでその心残りが晴れてよかった。
 原作にはない雪の描写を足したことで、時期が秋且つ本編内で6週間以上経過した無印後の時期補完になっているのと「雪の中に倒れ伏した。流れ出る血で……真っ白な雪面が赤く、染まっていく」という命名直前のナレーションでフレデリカの血で真っ白な雪が赤く染まる=フレデリカによってスノーホワイトが魔法少女狩りと為ることを演出してると捉えれるのとても良い。

二日目 終演

 4公演を経て舞台は終了。東山奈央さんが終了の挨拶を始め、アンサンブルを代表して青海マホさん挨拶、他の方々を紹介する運びとなり持田千妃来さん、日名子蓮さん、加藤智美さん、藤戸優亜さん、よしのエイミーウォーカーさんの順に紹介後、全員でありがとうございましたの礼。
 次いで伊藤彩沙さん、日笠陽子さん、日高里菜さん、安野希世乃さん、沼倉愛美さん、東山奈央さんの順に終了の挨拶。「また、必ずどこかでお会いしましょう!本日は本当にありがとうございました!」。終演のBGM流れ会場拍手。

特報映像

 ここの詳細だけ知りたくてここまで読み飛ばした人もいそう。公式アカウントで事前に予告されていた、会場に行った人のみが観られる特報映像が千秋楽終了後にモニターで流れる。
 作品名、第一話タイトル、登場人物名(変身前後全て)が書かれたプロットが表示され第二期restart鋭意制作中と表示。
 キャラクターデザインは伊藤雅子さん。声優はプフレが南條愛乃さん、シャドウゲールが近藤玲奈さんと先行発表。
 ペチカ、プフレ、シャドウゲールのキャラデザ画が公開。色々な角度で描かれてる絵。次いでプフレとシャドウゲールが向き合う絵。プフレ&シャドウゲール過去編2024年3月16日17日開催決定と表示。物凄くテンション上がった。

まとめ

 道外を出ることは海外に行くことと同じくらいハードルが高いと捉えているため、遠方のイベントに赴くことは滅多にないタイプの人間なのですが、魔法少女育成計画だけはそのハードルを快く越えられる作品で、その作品が朗読劇という形で満足させてくれるのはとても有難かったです。
 今回は千秋楽で現地に行った人のみが観れる特報映像が流れ、ギリギリまで時間を詰めて観に来た甲斐があったと大変喜びました。飛行機を使わなくても行ける距離のイベントだったら配信で皆にも観せてあげようよと心の余裕が生まれるものですが、飛行機を使わないとこれない距離なので。勿論特報が無くても十分甲斐はあったけど更に現地に行く甲斐を増す配慮をしてくれて感謝という意。
 重ねてになりますが2013年に短編として公開されたスノーホワイト育成計画が10年の時を経てこうして舞台、出演陣、アンサンブルの方々、スタッフの方々によって朗読劇という形にしていただいたことが感慨深く貴重な体験でした。第三弾はまほいくの中でも特に大好きなプフレとシャドウゲールの過去編ということで、しかも5ヶ月後で、今から楽しみで仕方ないです。今後とも朗読劇まほいくを応援しています。


 


 


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