体重を減らすには
古今東西ダイエットのノウハウ本はあふれ返っているものの、いまだに決定打はなく、「〇〇するだけ」系は信じるな、以外の定石はない(と私は思う)。
先日、電車に乗っていたら、「脂肪はトイレに流す時代」と、また新たな痩身ビジネスが始まっていた。そのぐらい、体重を減らすことへの情熱は強い。
12月に脳梗塞で倒れた私の配偶者は、BMI=38の高度肥満だ。倒れた時のBMIは40を超えていて、そこから一気に1か月で10 kgほど痩せた。甘いジュースを断って飲み物は無糖のお茶に変えたからだと思う。だが、しかし。体重減少はピタリと止まった。増えないからまだマシ、と思うことにしている。
なぜ減らないのか。単純だ。食べているから、に他ならない。ご飯の量はスケールで測って150 g にしているが、その分空腹を満たすためにおかずをよく食べる。そして塩分接種制限もかかっているのに、間食のおせんべいが莫大な量を食べている。チョコレートやスナック菓子を食べるよりは確かに良いのだけれど、煎餅にはカロリーも塩分もちゃんと含まれているのだから、煎餅を摂取しているうちは痩せない。ということに気づかない&理解できない。
最後に栄養指導を受けた時、栄養士に言われたのは、「やはり運動をしないと痩せません」というつぶやきだった。食事の前に野菜を摂るのは良いことだ。甘いジュースより無糖のお茶の方がカロリーは低い。が、痩せるためには、摂取カロリーよりも消費カロリーを増やす必要がある。
ものすごく単純な話だ。
摂取カロリーよりも消費カロリーが多くなれば、痩せる。
ただ、単純すぎてビジネスにならない。だから誰も大きな声で言ってくれない。
スポーツジムに通えとか、毎日1時間ジョギングしろとか、縄跳び30分とか、そんなハードなことを求めていない。むしろいきなり激しい運動をすると、足やひざや腰に負担をかけて痛めてしまう。
とりあえず歩こう。通勤途中にエスカレーターやエレベーターを使う癖をなくせば、それなりの歩数歩けるはずなのにやらないから、痩せない。
大事なことなので繰り返して言う。摂取カロリーよりも消費カロリーが多くなれば、痩せる。