「中原にゃん研」始動！テクノロジーを“猫”で解釈してアイデアを実装する“猫型プロトタイピング”とは？

こんにちは、富士通広報note編集部です。
 
2025年2月22日“猫の日”に、富士通株式会社のデザインセンター チーム「インスピラボ」と越境型クリエイティブ集団「Konel」の新たな共創プロジェクトが始動しました。その名も猫型プロトタイピング「中原にゃん研（なかはらにゃんけん）」です！
プロジェクト名だけで聞いても「にゃんだそれ？」って感じですよね。
簡単に説明すると、富士通の保有する様々なテクノロジーについて、“猫”をインターフェースとして解釈し、プロトタイプを開発することで、テクノロジーの特徴や活用方法を楽しく、わかりやすく発信するという取り組みです。
専門的で高度なテクノロジーの話題は難解になりがちです。そこで、猫をテーマに妄想し具現化することで、考えることが楽しくなり、新しいアイデアが生まれてくる気がしませんか？テクノロジーの理解促進と興味関心の向上を、まさに“猫の手を借りて”貢献していくことが本プロジェクトのコンセプトです。

このたび、第一弾のプロトタイプとして、富士通が保有するミリ波センサーの技術を活用した「meowave（ミャオウェーブ）」が誕生しました。
2025年3月18日、19日に下北沢のスタジオ「砂箱」にて第一弾プロトタイプ体験会イベントを開催します！
今回の記事では、「中原にゃん研」とは何か。何のために取り組むのかを深掘りしてご紹介します。ぜひご関心を持っていただき、まずはイベントへ足を運んでいただければと思いますにゃ！

そもそも、インスピラボって？

本題に入る前に、本プロジェクトの主催である「インスピラボ」についてご紹介します。
「インスピラボ」とは、富士通のデザインセンターでサービスデザインに携わるデザイナーたちが、未来を発想するための「インスピレーション」を探索するため、2018年に始動したプロジェクトです。
「#好奇心をドライブしよう」をコンセプトに、発想のきっかけとなる情報や体験の機会を提供し（インプット）、未来に向けた提案をつくりだす力（アウトプット）につないでいます。

取り組みの詳細や実践事例については、インスピラボnoteをご参照ください！

インスピラボ｜note

なぜ猫×テクノロジーなのか

これまで「インスピラボ」では、様々なインスピレーションを提供し、アイデア発想につなげてきました。さらにそのアイデアを富士通の技術とつなげて具現化していきたいと考えていました。
その中で、高度で専門的なテクノロジーや予測困難な未来について、立場の異なる人々の分断をゆるやかに溶かし、共通の視点で語り合うためには、誰もが親しみやすい“愛されるインターフェース”が必要だという新たなインスピレーションが生まれます。それが“猫”というわけです。
「中原にゃん研」では、猫が持つ“ゆるさ”や“愛され力”によって、テクノロジーに対する敷居を下げ、新たなアイデアの創出を促し、活用方法を楽しく柔軟に探求できると考えています。
猫はテクノロジーへの心理的ハードルを軽々と飛び越えてくれるでしょう。だってこんなに可愛いのですから（＊個人の感想を含みます。）

猫型プロトタイピング「中原にゃん研」始動！

「中原にゃん研」は、猫の動きや習性を切り口に、新しいプロダクトやシステムを妄想し、それを具現化していき、体験型のプロトタイピングを開発します。多様な人を巻き込んで発想を刺激し、対話を誘発、新しい技術の活用の場を広げ、人々の構いたくなる気持ちを自然と引き出す。そんな“猫型プロトタイピング” を展開していきます。

「中原にゃん研」は、Fujitsu Technology Parkがある武蔵中原を拠点とし、越境型クリエイティブ集団「Konel」、イノベーションメディア「知財図鑑」が参画する共創プロジェクトです。富士通の「インスピラボ」は、富士通の自社保有技術をこれまでとは違う切り口で再解釈し、未来の可能性を発想する原動力となるプロジェクトの企画・インスピレーションの探索をリードします。「Konel」はアイデアを体験化するためのプロトタイプの開発を担当。また、「Konel」の自社メディアである「知財図鑑」をプラットフォームとして活用することで、プロジェクトの取組みを広く社会に発信します。

第一弾プロトタイプ ミリ波センサーを活用した「meowave」

そんな「中原にゃん研」の第一弾プロトタイプとして、ミリ波センサーを活用した「meowave」が誕生しました。
「meowave」は、2022年に富士通が開発した、ミリ波センサーで取得できる点群データから人の姿勢や動きを高精度で推定する技術をベースにしています。この技術は、カメラを用いて映像を撮影するのとは異なり、プライバシーに配慮しながら転倒などの検知が可能です。また、心拍や呼吸といったバイタルデータの測定も可能なため、病院や介護施設をはじめとした様々な領域での活用が期待されています。

この技術に猫を組み合わせて誕生した「meowave」は、検知した人の動作や心拍から、ユーザーの状態を推定し、“架空の猫”の動きや鳴き声を通じて、ユーザーに気づきを与えてくれます。

こちらが「meowave」のインターフェースです。
左上の「POSE」が点群データと点群データから推定したユーザーの姿勢や動きを表しており、右上の「VITAL」が可愛らしく尻尾を振り、ユーザーの心拍数を“架空の猫”で表しています。
例えば、「meowave」がユーザーの転倒を検知すると、ユーザーの様子を心配した“架空の猫”が、いたわるように優しく鳴き声を投げかけてきます。また、デスクに向かってずっと仕事をしていると長時間同じ姿勢が続きますよね。そういった状態を検知すると、健康やリフレッシュのためにストレッチを促すように、猫特有の伸びをするときの鳴き声を投げかけてきます。どうでしょう、想像してみると、少し温かな気持ちになりませんか？

現代社会を生きる人の孤独感やストレス、また姿勢の悪さなどの健康課題に着目し、「寄り添い」をテーマに開発された「meowave」。その存在はまるで生活空間にいる猫が寄り添い、優しく気遣ってくれるような感覚を与え、ユーザーにとっての自然な気づきと適度な距離感のコミュニケーションを提供してくれるわけです。
プライバシーに配慮しながら人の生活を見守る技術に、温かさとユーモアのあるアイデアが加わり、テクノロジーをより身近に感じることが出来るかと思います。これが「中原にゃん研」を体現するひとつの形となります。

2025年3月18日～19日にて「meowave」体験会開催！

体験会は、2025年3月18日～3月19日、東京 下北沢の砂箱で開催します。
イベントでは、プロトタイプ「meowave」の体験に加え、まだ実現されていない新たなプロトタイプのアイデアも紹介します。詳細は以下よりご覧ください！
テクノロジーを“猫”で解釈してアイデアを実装するプロジェクト「中原にゃん研」が始動 ─３月に下北沢にて初回展示を開催（2025年2月22日発信）
 
プロジェクトと展示に関する最新情報は「知財図鑑」のサイトとSNSにて発信します。
▼知財図鑑 URL
　https://chizaizukan.com
▼知財図鑑 X （旧Twitter）
　https://x.com/chizaizukan
▼展示に対する質問や問い合わせ（知財図鑑コンタクト）
　contact@chizaizukan.com
▼インスピラボに関する問い合わせ
　fj-design-research@dl.jp.fujitsu.com

また、「インスピラボ」のnoteからも「中原にゃん研」について発信しています。こちらも合わせてご確認ください。
　”中原にゃん研”始動　―テクノロジーの未来、ぜんぶ猫から考える

なお、ご取材のご相談については記事の最下部をご確認ください。

「中原にゃん研」についてご関心をお持ちいただけたでしょうか？スタートを切ったばかりの本プロジェクトですが、猫のように俊敏に新たなアイデアをどんどん実装していきたいと思います！せひご注目ください！

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