実践!eスポーツで企業間のクロスインダストリーを開拓せよ
こんにちは、広報IR室の片野です。
世界中で益々盛り上がりを見せているeスポーツ。ゲームという領域を超え、すでにメジャーなスポーツとして根付いており、競技人口は1億数千万人に達していると言われています。
富士通においても社内の交流にとどまらず、自治体、他企業、学生などとつながるタッチポイントとしてeスポーツを活用しています。
このたび、富士通はeスポーツの新たな可能性を追求し、eスポーツを活用した企業のクロスインダストリーを開拓する取り組みを実践したので、今回はそのお話をさせていただきます。それでは張り切ってゲームスタート!
Round1. eスポーツ×富士通
まずは富士通におけるeスポーツの取り組みをご紹介します。富士通は、「役職や雇用形態、性別や年齢、障がいの有無などに関わらず、バリアのないフラットな場であること」をコンセプトに2020年に富士通eSports部を設立し、従業員同士が忌憚なくコミュニケーションを取れる場として、エンゲージメントの向上に貢献してきました。現在では全国に約600人の部員を有する団体となり、企業のeスポーツ部としては国内最多部員数を誇ります。
活動タイトル(ゲーム)は15以上、戦績としては、AFTER 6 LEAGUEなどで優勝するなどの実力派の一面もあります!
また、富士通はeスポーツを、地域共生社会やダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンへの活用にも貢献できる社会的意義のある取り組みと捉えて活動しています。2022年7月には富士通の事業所内にeスポーツルームを設立し、企業交流、学生や地域向けのイベントなどに活用しています。eスポーツの特性を活かし、様々なコミュニティとつながることで、互いの多様性を尊重しあい、富士通のマテリアリティである「人々のウェルビーイングの向上」に寄与する活動を進めています。
Round2. eスポーツ×ビジネス
オンラインの世界で行われるeスポーツはデータの宝庫であるとともに、近年では、次世代のマーケティングチャネルとしても注目を集めています。富士通でも、2024年4月に、プロゲーミングチーム「SCARZ(スカーズ)」を運営する株式会社XENOZ様(以下、XENOZ様)と共に、「eスポーツを活用したビジネスの変革」を体感するビジネスネットワーキングセミナーを実施しました。
富士通には、業務時間の最大20%を使って通常業務以外の取り組みを行い、イノベーションやコラボレーションを加速させる「Max20%ルール」という有志活動を支援する制度があります。
本セミナーは、この制度を活用し、富士通eSports部の元代表、有馬の発案のもと、CDXO、CIOの秘書官である曽根崎をはじめとする有志メンバーが中心となって、デザインセンター、マーケティング、データ分析、ワークスタイル戦略室などの知見を結集し、eスポーツと富士通のテクノロジーを融合した企画立案を実現しました。
さらに、XENOZ様のeスポーツ事業運営のノウハウを連携することにより、「eスポーツ×ビジネス」の可能性を追求しました。
このセミナーは、企業のマーティング部門やIT・社内システム担当者、経営企画部門の方を中心に27社、67名の方にご参加いただきました。eスポーツによる企業対抗戦を行うことで企業の交流から始まり(ビジネスセミナーなので、戦い終わった後はきちんと名刺交換!)、さらにはeスポーツから取得したデータの活用術などを紹介しました。
eスポーツを通じて、複数の企業の担当者が企業の壁を超えてビジネスへの可能性を見出す。まさにeスポーツを活用した企業間のクロスインダストリーを開拓する実践の場となります。
また、このセミナーには「SCARZ」所属のプロゲーマー Asimoさんにもご参加いただきました!対戦の実況中継やエキシビションマッチとして参加者と対戦をするなど、プロの妙技を間近で体感することで、eスポーツの魅力や奥深さをより知っていただくことができたかと思います。
Round3. eスポーツ×データ分析
さて、今回のセミナーはあくまでビジネスネットワーキングなので、eスポーツにおける交流会だけでは終わりません。ビジネス活用のヒントにしてもらうため、富士通のデータ分析チームがデータ統合基盤を活用して、データドリブンなeスポーツの実践例を紹介しました。
今回の企業対抗戦に用いられたゲームタイトルは「ストリートファイター6」という格闘ゲームです。参加者のゲームの経験歴、企業対抗戦時に選択したゲームキャラクターとその戦績をデータ化。加えてゲームプレイ中にウェアラブル端末を着用し、対戦中の脈拍から緊張状態などを取得することで、参加者のプレイスタイルを分析します。この結果からプレイヤー同士の相性や理想のチーム編成、さらにプレイスタイルがプロゲーマーのAsimoさんに最も近い参加者を割り出すなどの活用例を紹介しました。
このようなデータ活用方法は、ビジネスの世界でも応用が可能です。
例として、エンジニアのスキル、実績などを分析し、最適なプロジェクトチームを編成したり、エンジニアのレベルに応じた育成方針を策定したりするなど、データを活用することで正しい情報の把握と意思決定が可能となります。
また、当日のネットワーキングには富士通のCDXO、CIOの福田も出席しました。ご出席いただいた方々への御礼とともに、企業のDXの未来や富士通が提案するクロスインダストリーのかたちなどについてコメントをいたしました。
さて、今回のお話はいかがでしたでしょうか。
今後も富士通は、eスポーツに限らずクロスインダストリーを開拓する様々な取り組みを発信していきます!ご期待ください!
(動画)【富士通×SCARZ】eスポーツ企業交流会「eSportsで越えていけ」ダイジェスト
当日の様子を以下の動画にてご覧いただけます。
本セミナーの講演にもご登壇いただいた株式会社XENOZ代表取締役 友利 洋一様と、富士通のCDXO、CIOの福田のコメントもご覧ください。