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今日の初体験:ぶり大根
温暖化のせいで北海道でシャケが獲れず、代わりにブリがめちゃくちゃ獲れている、でも北海道はブリを食べる文化がないのでブリが売れず、加工して売れどもやはり売れず…
みたいな話を、行きつけの鍼灸の先生が、施術中に話しているのをぼんやり聞いているうちにブリの刺身が食べたくなった。
鍼が終わって魚屋に行くと、刺身用と書いたブリと、何も書いてないブリがあった。差分がわからないが(あとで調べると皮の有無以外あんまり違いはないらしい)、刺身用のはグラム298円、何も書いてない方がグラム278円である上にうまそうだったので、刺身の気分だったがひよって安い方を買った。
ちょうどその数日前に、YouTubeでプロが作るぶり大根の動画を見ており、思ったより簡単そうだし、作ってみたいなと思っていたためでもある。
ぶり大根、料理名はよく聞くが、多分食べたことがないし、なんなら魚と大根がセットで在るのを見た記憶がない。
実家でブリは刺身の魚であり、一人暮らしになってからは魚は鮭とサバとタラ以外高くてほぼ買わず、駅弁などに入っているはじかみの添えられたあの魚が、ぶり大根の大根のないバージョンかな(ぶり大根の大根のないバージョンとは)、と思って調べたが、あれはサワラ(サゴシ)という魚の、主に塩焼きか西京焼きらしい。
ぶり大根、本当にメジャーな料理なのだろうか…。
家に帰って動画を見直し、レシピを確認したところ、驚きの記載があった。
材料(2人前)
- ブリ (計160g) 2切れ
- 大根 200g(4切れ)
…
煮汁用
- みりん 150ml
…
みりん150ml!?!?
しかもフライパン的に、1回にブリ2切れ大根4切れが限界となると、もしかして4人家族の場合はみりん計300mlになります!?
貴族の食い物じゃねーか!なるほどどうりで見かけないわけだ!
(個人の感想です)
後で調べると、使用しているみりんが、西友の「みなさまのお墨付き 本みりん」なので、500mlで218円、150mlで65円くらいなので、そんなに引くほどお金がかかるわけでもなかったが、
その時は「西友にはこのみりんしか置いてないし、普段は量使わないからこれ買ってるけど、本みりんって嘘みりん(みりん風調味料)よりめっちゃ高いんじゃなかったっけか…と思って、
煮汁の分量を勝手に減らすことにした。
さらに、みりん:酒:しょうゆ=5:3:1だから、2で割れないから、3で割ると…という風に考えて、今回最終的にみりん50ml・酒30ml・しょうゆ10mlで作ったが、私は本当は2/3〜1/2くらいの量にしたかったんだよね。その時は3で割ったあとに2をかけるということができなかった。自炊歴十数年なのに…。
ということで、野崎さんもびっくり、煮汁の量を勝手に1/3にまで減らして作ったぶり大根がこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1730024950-YXih5kMfv6LsbDNSlRrdG84J.jpg?width=1200)
見てわかる通り、完成品に汁がない。残るだけの煮汁が初めから無いので仕方ない。
手順に「煮汁の泡が大きくなったらブリをフライパンに戻す」という工程があるのだが、煮汁が少なすぎて爆速で泡が大きくなったのはウケた。
あと煮汁が少なすぎて、大根に味がしみず、かつ最後干上がってやや焦げてしまい、余計な苦味が出たりした。
でも、なんか普通に美味しかったです。
噛めば噛むほど味が出て、ブリってこんなにうまみのある魚だったんだ〜って思った。
以下、初めてぶり大根を作ってみての気付きまとめ。
みりんは150ml使ったほうがいい。
大根の面取りは、面倒だがしたほうがいい。煮崩れないとかでなく、見た目が可愛いから。
ブリ、まじで初手全然煮なくていい、あとで割と火を通すから。今回煮汁が少ないにも関わらず、少し煮すぎて硬くなった。
生姜、なんぼでも入れたれと思ったけど、ほかが結構繊細な味なので、入れすぎるとうるさくなる。
ネギはなくてもいい。
ということで今回ぶり大根は私の中で「うまい高級料理」に認定されて終わった。リベンジするかーと思ったけど、普通に刺身の方が安上がりなので、ブリ食べたくなったら刺身にしちゃうかなあ。
北海道へ。獲れたブリ、全部東京にください。ブリが豚こま肉と同じくらい安くなったら、その時はぶり大根リベンジします。