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わがサラリーマン生活「こびず・気負わず・偉ぶらず」

社会人(=サラリーマン)になり、苦労しながらも、自分の性格にあった生き方としてずっと守ってきたことが3つあります。

1.こびない
性格的にお世辞を言うのも言われるのも好きではありません。まして上のご機嫌を伺うことは苦手というか、大嫌いなんです。だから、上司にもできるだけ淡々と意見を言うようにしてきました。もちろん、「権利ばかり主張して義務(任務)を果たさない」みたいなモンスターサラリーマンには絶対なりたくないので、やることはしっかりやった上での話です。
そんな私なので、昔の上司に「キミの性格はよくわかったよ。出世できないタイプだね」と言われたことがありました。上司は嫌味のつもりだったかもしれませんが、私にとってはまさに「ほめ言葉」でした。「はい。それでかまいません。出世しようと思って何かを発言しようと思ったことはありませんので」と答えたのを覚えています。そんな私でも管理職にはなれましたので、評価してくれた上司がいたことはありがたいです。

2.気負わない
人間やれることとやれないことはあります。できないことを無理に「やります! がんばります!」というのは、それは心身の負担にもなるし、一緒に仕事する仲間にも嘘をいうことになると思っています。だから、何がどこまでならできるのか、気負わずに淡々と、できるだけ明確にしようと心がけています。もちろん、自分のメンバー(部下という言い方自体好きじゃない)に仕事を頼むときにも、目的と範囲と期限を明確にして説明するように努めてきました。命令口調や怒声で言ったり、伝えるときも「いいからやれ(黙ってやれ)」とか「仕事なんだから」とか「やらなかったら俺が怒られるんだぞ」なんて、恥ずかしすぎて口が裂けても言えません。きちんと伝えれば、相手にもきちんと伝わると思っていますし、上から目線で「いいからやれ」みたいな言い方をされて、心から動きたくなる人間はいませんので。
もちろん、指示通りに対応してもらえないときもあります。そんなときは元SEなので、「プログラムで大事な命令文を入れ忘れた自分が悪いんだよな」と思うようにしています。

3.偉ぶらない
入社して37年以上経ちますが、私が呼び捨てにしてきたのは同性の同期だけ。どんなに後輩でも「くん」や「さん」付けで呼んでいます。だって、会社は体育会系の部活動ではないですし、呼び捨てしなくても仕事は頼めますからね。
よく、「あだ名や呼び捨てはスキンシップだ」と勘違いしている人がいますが、私はそうは思いません。個人的には、そういう言動や行動を取る人ほど、下を見ず上を見て仕事をしている印象が強いですね。それも、サラリーマンには必要な処世術なのでしょうが・・・私の性格にはアンマッチです。
ちなみに、去年も今年も、入社直後の新入社員の集合研修に深く関わりましたが、3周り年齢が違う新人と、 ”いじり・いじられる” 毎日は最高に楽しかったです。配属された今でもランチや飲み会にも誘ってもらえ、配属先の愚痴やぼやきを素直に言ってくれます。彼らの心理的安全性の持てる環境をこれからも維持していきたいと思っています。

とまあ、こんな気持ちをずっと大切にしながらサラリーマンとして生きてきました。もうすぐサラリーマン人生は終えますが、これからもこのマインドを持ったまま(というか、変わるわけないですが)、創作にも反映していきたいと思っています。

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