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日本が優れているという神話に乗っていると危ないよという話

土曜日から火曜日まで台北に行ってきました。

詳しい旅行記は別ブログで書こうと思いますので、こちらでは見えてきたことなど。

日本が安全で台湾は危ないと思う親世代

日曜日の朝に、滅多に電話をしてこない父から携帯電話に着信があって、びっくりして出たら「お前が最近かけてこないからだ」と怒られました。

その電話に「今、台湾だから」と答えると、電話を変わった母から、「そんなところに行って大丈夫なの?」という叱責を受けました。

まあ、コロナウイルスであちこち大変な時期に旅行しているのはどうなのか、という意味なのですが、さらに彼女にしてみれば中国本土も香港も台湾も一緒です。中国は危ないのです。

なぜ、安全な日本から危ない外国に行くのか。心配で仕方がない。

まあ、心配ばかりかけてきた息子なので、余計に心配なのでしょうけど。

でも、どう考えても日本の方が危ない。

台湾の対策状況

台湾ではいち早くトップダウンによる水際作成を発効し、2月6日には中国からの渡航を全面禁止。それでも、抗しきれずに感染者が出て、しかも、私が台湾にいる間に死者も出ました。

市中感染ではないかと言われてますが、タクシーの運転手さんで、家族も感染しているそうです。でも感染者は、台湾で20人。

こういうニュースが出ると、親が心配します。

でも、台湾国内の対策は、日本より遥かに徹底していました。

この記事中にもある通り、私も台北市内だけですが、市民の意識の高さ、行政の周知の徹底、検査の実施力を感じました。

ホテルでは朝食会場の入り口で全員にアルコール消毒液を両手にかけてくれますし、故宮博物院では、入り口でサーモグラフィによる体温測定、アルコール消毒を全員に行っていました。地下鉄に乗れば車内テレビでマスクの付け方を流し、消毒の喚起ポスターも至る所にあり、マスク着用率は日本の比ではありません。本当に全員つけていると言って過言ではないくらい。

台湾が心配する日本の状況

台北のホテルで、現地放送局のニュースなどをみていると、言葉は分かりませんのでテロップに出ている漢字から判断するわけですが、とにかく、ものすごく日本の状況を心配しています。

我々(台湾)は中国本土からの客をいち早く断ったのに、日本はいつまでも受け入れているから、こんなことになるんだ、というような論調で、今起きていることを事細かに報告しています。おかげで、屋形船とタクシー運転手と看護婦さんの感染など、向こうでも手に取るようにわかりました。

向こうからすると、日本の方が危険だと感じるからでしょう。

新型コロナウイルスによる感染対策で、台湾政府は14日、日本に渡航する場合に一般的な感染予防を行うよう求める感染症渡航情報を出した。3段階のうちで最も低い注意レベルで、タイへの渡航と同列である。通常の予防策を呼び掛ける内容ではあるが、政府があえて注意を促した意味は軽くない

日本の対策が後手に回っていることを台湾の人たちは感じています。

だって、結果が物語っていますもの。

日本の対策状況は世界に誇れるものなのか

私が、台湾に行っている間に日本はどうなっているのか。

知ってびっくりした。酷くなっている。

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台湾はクルーズ船の立ち寄りを拒否しているので、クルーズ船を除いたらば、73人。それでも台湾の3倍以上。

日本はちゃんとしていて、外国はちゃんとしてない?

この記事なんて、戦慄ですよ。

全く、ちゃんとしてない。

厚労省、環境省、内閣官房、法務省、いろいろな対策室があって、どこに相談したら良いのか、すぐにわからない。

専門家の活用が遅い上に、専門家ではない厚労省の担当者が判断材料を提供するから、判断も不正確なのではないだろうか。

こんなレベルではないだろうと感じます。

というか、早めの判断で手を打たずに、何かあってから動き出す感じ満々です。大丈夫なのでしょうか?

パニックが起こらなければ大丈夫なのか?

もちろん、国民一人一人が対策し、企業は自主的に対応策を練り、従業員の健康を守るでしょう。

テレワークの推進、通勤ラッシュの緩和が進む機会になれば、それも社会の進歩。転んでもただでは起きない会社かどうかが、他社から一歩抜け出るチャンスの分かれ目になるかもしれません。

とにかく、政府に頼らず、一人一人が気をつけるしかないのでしょうか。

それでも、日本はちゃんとしていると思っている昭和世代が多いことが、パンデミックによるパニックをうまずに済んでいるのでしょう。

この国では、パニックを起こさないことが重要なのです。

日本の状況を海外から見てみる重要性

でも、外国から見れば、手の打ち方が遅すぎるんじゃないでしょうか。

台湾から見て、日本の状況は、かなり遅いと感じました。

アジアでは日本が多くの点で優れているという思い込みは、もう通用しないなというのが、今回の台湾旅行の感想なのですが、その端的な事象がここにありました。


サポートの意味や意図がまだわかってない感じがありますが、サポートしていただくと、きっと、また次を頑張るだろうと思います。