戻れないなら、変えたらいいと思うんだけど
「新しい日常」でも「新しい生活様式」でも「ダンス」でもいいのだけど、何にしろ、新型コロナウイルス感染前の私たちには、もう戻れないと思った方がいい。
3ヶ月で変わった私たち
この3ヶ月(2月26日のイベント自粛から5月25日の緊急事態宣言解除)で、色々明らかになったし、色々経験もしたし、色々見えても来たわけで、この経験を生かさない未来など考えられない。
これがわずか3ヶ月前。いや、もう3ヶ月もたったなのか。
そこからドタバタありながら、マスクが無くなったり、配られるはずが届かなかったり、お金が配られるはずが届かなかったり、オンラインでスムーズなはずがかえって時間がかかったり。
でも、緊急事態宣言が解除されたから会社で会議をしようという気にはなれないし、居酒屋が始まったからといって、カウンターでみっちり並んでもつ焼きを立食いする気も起こらない。
マスクをしていないと、なんだか口の周りが寂しく感じるくらいには顔に馴染んでしまったし、マスクをしていない人を見る目が以前より厳しいのも事実だろう。
3ヶ月かけて変わった感覚が戻るには最低1年はかかるだろうし、ひょっとするともっと長いかもしれない。
自粛という名の「たが」はそれだけ強烈なものだったと思う。
世界が同時に変わった
しかも、今回のコロナウイルス体験は、一部地域のものではなく、全世界的なもので、どこかに逃げ道がなかったというのも、これまでの体験とは大きく異なるものだった。
最初は、中国の病気でアジアに広がりを見せたから、欧米の人たちはタカを括っていた。東京でオリンピックができないならば、代わりにやろうかとロンドンの人が言うくらいには、よそ事だった。
それが、一気にイタリアで火がつき、欧州での感染は加速し、アメリカに飛び火したらば、爆発的な広がりを見せ、今やアメリカでは10万人以上の死者が出た。
それでも、アメリカ大統領は中国の責任を口にし、自らのツイートが怪しげであるとツイッター者に指摘されたらば逆ギレしているようで、とても真剣に取り組んでいるようには見えない。
次はブラジルなのかロシアなのか。アフリカでの死亡率が低いのは平均年齢が若いからだというけれど本当なのか。
わからないことだらけの中で、専門家は、着々と手を打ち、ワクチン開発に向かっている。医療者は治療を担っている。感謝してもし足りない。
政治家は変わったのか
政治家は、専門家のいうことを聞いているのだかいないのだか、経済の行方が気になって気もそぞろだったりする。でも、目の前だけ見ていて何も解決しない。
安倍総理大臣は、水際対策の強化として、入国拒否の措置の対象にインドなど11か国を追加するとともに、水際対策の期間を来月末まで延長すると決めたことを明らかにしました。
こういっている人が、G7には参加するという。2週間隔離するのかしないのか。
この会議こそリモートでいいのではないか。
トルドー首相は定例会見で、対面式の会議を行うには、サミットから帰国後に自主隔離を行うかといった多くの問題が伴うと指摘。「理想的な状況なら対面式のほうがはるかに効果的なのは明らかだが、参加を約束する前にまだ多くの問いに答える必要がある」と述べた。
こういう思考になるのは当然で、この会議への参加及びその前後の態度で、炙り出されるものがある。対面式でやることで、各国に安全を周知しようというアメリカの態度に追随するのかどうするのか。
トランプ氏はウイルス感染の収束をアピールするため、現地開催にこだわっている。ただ、ワシントンとその周辺には現在も外出禁止令が出ており、開催準備は困難が予想される。
国内の混沌を置きざりにして、国際協調ばかり考えているようでは、国内に新たな火種を持ち込みかねない。
あらゆるものを自らの地位の継続に利用しようとする政治家の性根は恐ろしいもので、トランプ大統領は、その意味でも政治家なのだなあと思う。
いろいろな立場の政治家が、何を根本に置いているのかが、こういう時こそ明らかになるので、実によく見ておくべき時ではないだろうか。
自宅で暇にあかせて国会中継を見て驚愕している人が多いのではないかと思うけど、そこにあるものこそが事実なので、今後の参考にしたいものです。
変わらざるを得ない特別な時を過ごしたのだから、一気にいろんなものが変わればいいのにと思う今日この頃です。
サポートの意味や意図がまだわかってない感じがありますが、サポートしていただくと、きっと、また次を頑張るだろうと思います。