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【留学生向け完全ガイド】在留資格変更手続き ~就職する場合と就職活動を続ける場合~

こんにちは!申請取次行政書士の藤本です。
日本で学んだ留学生の多くが、卒業後も日本で働き続けたい、または就職活動を続けたいと考えています。しかし、在留資格の変更手続きは複雑で、多くの方が戸惑いを感じています。
この記事では、就職が決まった場合と、就職活動を続ける場合の在留資格変更手続きをわかりやすく解説します。

1. 卒業後に就職が決まった場合の手続き

必要な在留資格

日本で就職する場合、業務内容に応じた以下の在留資格を取得します。

  • 技術・人文知識・国際業務:営業職、ITエンジニア、通訳などが対象。

  • 特定技能:介護、飲食、製造など特定14業種で即戦力として働く場合。

  • 高度専門職:研究者やITの専門家など、ポイント制に基づく資格。

手続きの流れ

  1. 必要書類を準備
    主に以下の書類が必要です:

    • 本人が準備する書類

      • パスポートと在留カード

      • 卒業証明書または卒業見込み証明書

      • 成績証明書

    • 雇用先企業が準備する書類

      • 雇用契約書

      • 職務内容説明書(仕事内容が資格の条件に合致していることを証明)。

      • 会社概要書(登記事項証明書、直近の決算報告書など)。

  2. 在留資格変更許可申請書を作成
    入管局の公式サイトからダウンロードして記入します。ミスを避けるため、雇用先に内容を確認してもらうと安心です。

  3. 入管局に申請
    必要書類を持参し、管轄の入管局で手続きを行います。審査には1~3か月かかるため、早めに申請しましょう。

  4. 審査通過後、新しい在留カードを受け取る
    変更が許可されると、現在の在留カードが回収され、新しい在留カードが発行されます。

ポイント:審査の注意点

  • 職務内容と在留資格の一致:仕事内容が在留資格の要件に合致していることが最重要。

  • 雇用先の安定性:財務状況や事業の継続性が審査で確認されます。

  • 提出書類の正確性:小さなミスが審査遅延の原因となることも。

2. 就職活動を続ける場合の手続き

必要な在留資格

就職活動を続ける場合、卒業後も日本に滞在できる「特定活動(就職活動)」の在留資格を申請します。

手続きの流れ

  1. 必要書類を準備

    • 卒業証明書または卒業見込み証明書

    • 成績証明書

    • 就職活動の証明書類(例:求人サイトの応募履歴、企業からの面接通知メールなど)

    • 居住先を証明する書類(賃貸契約書など)

  2. 特定活動ビザの申請書を作成
    入管局の公式フォーマットに沿って記入します。

  3. 入管局に申請
    必要書類を揃えて、入管局に提出します。審査期間は1か月程度です。

  4. 特定活動ビザを取得
    許可されると、新しい在留カードが発行されます。この資格の有効期間は6か月ですが、1回更新が可能で最大1年間滞在できます。

ポイント:特定活動ビザで注意すること

  • 就職活動が続いていることを証明:滞在延長を申請する際、就職活動を行っている証拠が必要です。応募履歴や面接記録をきちんと保管しましょう。

  • アルバイトの制限:特定活動ビザでも、週28時間以内のアルバイトは可能です。ただし、正社員としての就労は不可。


3. よくある質問とその回答

Q1. 卒業後、すぐに就職先が見つからない場合はどうすれば良いですか?

A. 特定活動ビザを取得して、日本での就職活動を続けることが可能です。卒業後に申請することが一般的ですが、卒業前から準備を始めるとスムーズです。

Q2. 在留資格変更が許可されない場合はどうなりますか?

A. 許可が下りない場合は、理由を確認し、再申請を検討します。また、不許可になる原因を防ぐために、専門家に相談するのが有効です。

Q3. 内定後、入社までに特定活動ビザから就労ビザへの変更は必要ですか?

A. はい、内定が決まったら、特定活動ビザを「技術・人文知識・国際業務」などの就労ビザに変更する必要があります。


4. 最新情報と留学生へのアドバイス

最新情報:2024年の注目ポイント

  • 特定技能の拡充:新たに農業や介護など一部の業種で特定技能2号への移行が進む可能性があります。試験情報を定期的に確認しましょう。

  • 入管法改正の議論:技能実習制度の見直しや、特定活動の枠組みの改正が議論されています。最新の法改正情報を注視してください。

アドバイス

  1. 早めの準備を心がける:卒業前から就職活動を開始し、必要な書類を整えておきましょう。

  2. 入管局の最新情報をチェック:入管局公式サイトや在留資格サポートセンターを活用すると、正確な情報を入手できます。

  3. 専門家に相談する:不安な場合は行政書士に相談し、手続きをスムーズに進めましょう。


まとめ:在留資格変更を成功させるために

  1. 就職先が決まった場合は、雇用先と連携して書類を整える。

  2. 就職活動を継続する場合は、特定活動ビザを取得し、活動状況を記録する。

  3. 最新情報を把握し、法改正や手続きの変化に対応する。


サポートが必要な方へ

在留資格の変更や特定活動ビザの申請でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。最新の情報を基に、最適なアドバイスと手続きをサポートいたします!

詳細は、専用ウェブサイトをご覧ください:


この記事が、卒業後の進路を考えている留学生の皆さんのお役に立てれば幸いです!


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