[読む小噺] 外回り(当て書き:ギャロップ)
#オチを予想してお楽しみください (3文字)
しゃべくり漫才のうまさは「相槌」で決まる
●漫才における「相槌」はそのときの雰囲気で自然に入れるものなので通常漫才台本には書きませんが,本格的な掛け合いのしゃべくり漫才をイメージできるようあえて細かい「相槌」を書き込んでいます。それが「読む小噺」です。
毛利:実は我々
林:はいはい
毛:今度単独ライブをやることになりまして
林:そうなんですよ
毛:昨日は二手に分かれてね
林:昨日はね
毛:外回り
林:まぁ宣伝ですね
毛:直接会って宣伝すると効果ありますからね
林:思いが伝わりますから
毛:まぁでも昨日は一日大雨でね
林:ほんますごかったんですわ昨日は雨が
毛:僕なんて帰ってきたら全身ビショビショ
林:滝行帰りのおっちゃんみたいになってましたからね
毛:そんな中
林:はいはい
毛:お前はまったく濡れてなかったやないか
林:え?
毛:「え?」やないねん
林:何がですか?
毛:あの雨の中外回りしてきたやつがね
林:はいはい
毛:まったく濡れてないなんてことがありますか?
林:え?何?疑ってんの?
毛:いやいや疑ってるわけではないけど
林:何?
毛:ちょっとおかしいん違うかと
林:疑っとるやないか
毛:ちゃんと外回りしてた?
林:あたりまえや
毛:ほんならどこ回ったんですか?
林:大崎駅から始発に乗って
毛:山手線の
林:一日中ぐるぐるぐるぐると電車ん中で宣伝を…
毛:電車ん中で!?
林:あっ!
毛:何?
林:外回りちゃうわ
毛:どういうこと?
林:◯◯◯やった
毛:もうええわ
あらゆるオチを誰よりも先に小噺化するプロジェクト『令和醒睡笑』過去の創作小噺を何回も何回も回すと"古典小噺"になる・・・はず・・・【小噺はフリー台本】