[読む小噺] 結果論(当て書き:夢路いとし・喜味こいし)
#オチを予想してお楽しみください (3文字)
しゃべくり漫才のうまさは「相槌」で決まる
●漫才における「相槌」はそのときの雰囲気で自然に入れるものなので通常漫才台本には書きませんが,本格的な掛け合いのしゃべくり漫才をイメージできるようあえて細かい「相槌」を書き込んでいます。それが「読む小噺」です。
いとし:あの〜
こいし:はいよ
い:こうして生きているとね
こ:まだ生きてたか
い:あたりまえや
こ:生きていると?
い:「後悔」と言いますか
こ:はぁはぁ
い:「こっちを選べば良かったな」なんて
こ:ようあるな
い:後から思うことも度々でして
こ:まぁそれは結果論やけどな
い:「選ぶ」いうたらあの〜
こ:「選ぶ」いうたら?
い:5万円 7万円 10万円 運命の分かれ道!
こ:それは我々が昔やってた
い:はいはい
こ:「がっちり買いましょう」という番組や
い:まだ誰かやってんの?
こ:何が?
い:あの番組
こ:知らんけど
い:はぁはぁ
こ:もうやってないんと違うか?
い:君もかろうじて生きてるわけやから
こ:誰が「かろうじて」や!
い:後悔するような決定をしたことあると思うけど
こ:それはあるな
い:どんな後悔?
こ:箱が3つあって
い:え?
こ:箱が3つあって
い:箱が
こ:A・B・Cと
い:あ〜あの話か
こ:あれや
い:僕はあんとき「Aにしよ」と言うたんですわ
こ:私は「Cがええ」と言いましてね
い:じゃんけんで僕が負けてやな
こ:Cの箱を選んだんですわ
い:100万円は僕が言うた通りAの箱に入ってて
こ:結果的にはそうやな
い:Cを選んだ我々は
こ:1,000万円支払うはめになった
い:結果◯◯◯や
あらゆるオチを誰よりも先に小噺化するプロジェクト『令和醒睡笑』過去の創作小噺を何回も何回も回すと"古典小噺"になる・・・はず・・・【小噺はフリー台本】