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直感の詩

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手書きのモレスキンのノートに書いてある詩を書き綴ります。
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2016年3月の記事一覧

語学のポエム

英語よりもドイツ語・フランス語で思考していきたい

こんなことはブルジョアが考えることかもしれない

野心をもって悩みを昇華していきたい

ぼくは眼がつぶれるほど本を読みたい

マジックリアリズムを書きたいという衝動

マジックリアリズムとダダイズムがとろけそう

お願いだから静かに頼む

いつかボルヘスを読むことになりそうだ

聖書の御言葉はぼくの命だ

消滅

この世から消えたい気持ち

苦しみの気持ち

ぼくの世間とは違った世界へといざなってくれないか

本当にすみませんと生きている人々にいいたい

死ぬ勇気がないのなら

いっそ生きてしまえ

物書きのセラピー

ものを書くことは一種のセラピーだ

ぼくの魂の浄化につながっている

まどろみと憂鬱のなかで書くことが救いになっている

この賜物をくれた神様に感謝

フィルムルノアール

映画を観るときには

フィルムルノアールを意識する

映画は映像の詩である

マイナーポエットとしての詩である

まどろみのなかで

そこはかとなく立ちあらわれてくる

死と生は繰り返される

映画を観るときメモをとったらどうか

主観と客観のはざまで

生と死がカオスの世界に表現されている

哲学する者のかほり

古本屋を歩いていると、5人に1人は「哲学しているな」と確信できる。

眼に光がある。黒い光があるのだ。

集中し、ほかの雑多な事柄にはまるで眼中にない。

おそろしいほど、本棚を集中して見つめている。

そして身体からはかほりのようなものを発している。

「あっ!いた」

私はそそくさと哲学・思想コーナーをあとにする。

そまる事が嫌なのだ。なんにもそまりたくない。

これはわがままなのかもしれな

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ヘーゲルという巨人

 むかしむかし、ヘーゲルという巨人がおりました。

 彼は講義をすることが好きでした。

 朗々とした声で聴く人々はもうメロメロです。

 「否定の否定は正しい」むつかしく、やさしいことはみんな知りたがるのです。

 「ヘーゲルを理解する事は世界を理解する」ことと8割合っていることでしょう。

 眉間に皺をよせたヘーゲル。

 近寄りがたいヘーゲル。

 彼のその立体的な論理的思考で書かれた著作は

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眼振

 目がゆれ動いている

 神経が身体の内側からゆらいでいるのだ

 私の身体が意識していないところで反乱を起こしている

 時間の流れがそうさせるのか宇宙の法則がそうさせるのであろうか

 論理は感情に反乱をおこすことがなければ時代の倫理に反する事も少なくなるであろう

 しかし例外はすべてにつきものでもある

 あなたの瞳を見つめていたいずっと見つめていたい

 私とあなたのあいだにあるものは音

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