7/24グループレッスンレポート「座奏」「アンサンブル基礎の基礎:ユニゾン」
7月2回目のグループレッスンでした。テーマは同じですが内容は少し変えています。
ATグループレッスンのテーマは「座奏」でした。
まずは図を使ってのレクチャーとガイコツ君をじっくり観察。
座奏って脚はどうしたらいいのか分からないことも多いと思います。脚によって演奏が激変するのですが、今回は色々な脚の使い方で演奏がどう変わるか?また脚だけでなく姿勢でどう変わるかを体験していただきました。
・脚を前に投げ出す
・脚を椅子の下でクロス
・膝をピッタリ付ける
・片足だけ前に出す
・極浅く腰掛ける
・教本に書いてあるような姿勢で吹く
・腰を思いっきり反る
・背中を丸めて身体を縮める 等々・・・
色々な変化があって面白かったです。音が変わるのはもちろん、姿勢の影響で途中で止まってしまうこともあって、ここまでとは・・!と驚きました。
今回試したものは、正しいとされる姿勢や部活で指導される座り方もあったのですが「これが広まってるってどうなの?」と思うものもありました。
後半のアクティビティでは、「ヒールのある靴での演奏」と「楽団で指導者から理不尽な指摘を受けた時の対処法」でした。
ヒールのある靴は不安定&窮屈ですが、本番では履く機会が多いですよね。最初は窮屈さや感じていらっしゃいましたが、重心の落ちる仕組みをお伝えしたところ、身体全体が変わり音も変化していました。解剖学の知識はこういうところでも役立ちます。
「指導者からの理不尽な指摘」については、ご相談された方はその場でベストの対処をされていましたが、ATを使う事によってさらに自分に優しい対処ができることに気づかれていました。グループレッスンのお仲間同士でATのことを話していて気づかれたというのが素敵だなと思いました。
グループレッスンの最初に近況についてお尋ねするのですが、日常でATを使ったら疲れ方が変わったお話や、クラリネットグループで練習したことを実践で生かせたというお話も多く聞くようになってきたので、段々身についていらっしゃるんだなと感じます。
クラリネットグループレッスンは「アンサンブル基礎の基礎:ユニゾン」でした。
前回もでしたが、今回も頭の中の設定を変化させることで、誰が聴いてもわかるような変化が起きました。
色々なことを試して比較していただきました。
・「ただ音を出す」「主体的に音を出す」
・「耳を凝らして聴く」「脳が勝手に処理してくれるのを信頼する」
・「点でテンポを捉える」「有機的な流れで捉える」
・「身体を固めて吹く」「ATを使って吹く」
・「失敗を気にしながら吹く」「今回が人生で最後と思って吹く」
・「空間を意識しないで吹く」「〇〇ホールで演奏しているつもりで吹く」
など、他にも色々試しましたが、その都度変化がありました。特に「ホールにいるつもりで吹く」は前回のグループでもすごい変化がありましたが、今回も驚愕レベルで響きが変わって、全世界にお聴かせしたいくらいでした。
ここまでの変化を体験すると、何も意図せず適当に吹くことはもう出来なくなるのではと思います。
適切なマインドセットをすれば、膨大な時間合奏や合わせをしなくても質の良い大枠は仕上がってしまうのです。余裕を持って吹けるくらいに個人練習しておくだけで良いのです。
起こったことが凄すぎて文章が追いつかないのがもどかしいですが、参加者の方のご感想にお譲りしたいと思います。
参加者の方のパワーで変化が増幅するグループレッスンって本当に面白いです!実力開花を見せていただいていつも心が豊かになっています。興味のあるテーマがありましたらぜひご参加ください。
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