10/17・グループレッスンレポート
10/17にATグループレッスン、クラリネットグループレッスンを開催しました。
ATグループ前半は、これまで身体の仕組みについての復習と、股関節から下の動きや関節の仕組みなどについてレクチャーしました。
股関節から下、いわゆる「あし」は演奏に関係ないように見えますが、上半身のさまざまな動きを支える土台となるパーツです。
土台が重要じゃないはずありません。「あし」によって演奏が変わると言っても過言ではありません。
身体の仕組みのお話はキリがないので、 何をお話しするかいつも悩みますが、演奏=動きなので、やはり動きについてお話することが多くなります。
動きについて知識がなくても演奏はできますが、どこがどのように動くかがわかると、動きの可能性が増え、身体の自由度が変わるのです。
(あしのレクチャーの後、歩いてみてます)
ATグループの後半は、 色々な動きの探求です。今回は「タブレットを使う」「階段を登る」「座奏」などを探求しました。
(タブレットを使う)
(階段を登る)
これらの動きにATを使うと、結果的に肩こりや背中の痛み、腰の疲れ、息切れなどが改善されていきます。
対症療法的に治すのではなく、身体の使い方を身体の設計に沿わせていくことで、根本的改善が起こり、結果的に改善されていくのです。
クラリネットのグループレッスンでは「音の出だしと終わりの処理」がテーマでした。
それぞれの方が演奏したいフレーズで練習しましたが「出だしの恐怖の克服」に取り組んだ方が多かったように感じます。
「高音の出だしが怖い」
「弱音の出だしが怖い」
「遅れるのが怖い」
「飛び出すのが怖い」
さまざまな恐怖がありますが、恐怖を和らげる方法や具体的な音の出し方についてアドバイスさせていただきました。
「望み通りの音を出すにはどうしたらいいのか?」についてもお話しました。
イメージ通りの音を出すためのテクニックの使い方や、望みどおりの音を出すための手順などを練習しました。
また、どんな音が出したいかまで考える余裕がなかったり、そもそも考える習慣がなかったり、正しいか間違っているかに囚われていると演奏の手前で足踏みすることになります。
この場合は余裕が持てるような身体の使い方を練習したり、習慣を少しずつ変えていったり、自己対話をお勧めすることになります。
「どんな音を出したいか」
「どんな演奏をしたいか」
技術や素晴らしい道具があっても、この「望み」がないと宝の持ち腐れになるのです。
「望み」を持たずに、先生や先輩、指揮者に言われるままに演奏してきたり、音源が正解と思って演奏してきた方も多いと思いますが、本当の意味での楽しさや充実感を感じるには、自分の望みを掘っていく作業が必要になってきます。
どんな場面であっても私はお手伝いしかできませんが、お手伝いすることで自分の力を思い出したり、自分の望みを思い出せたり、できることが増えることがあれば本当に嬉しいです。
自分に戻り力を発揮する方が一人でも増えると、世界が変わっていくと思います。(本気でそう思っています)
お手伝いが必要な方はぜひグループレッスンにいらっしゃってください。
10月は26日(火)にまだ空きがあります。詳細、お申し込みはこちらからお願いします。
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