レッスンでお手伝いできること
今日は教室のレッスンの内容についてです。私がお手伝いできること、目指していることを書いてみたいと思います。
レッスン内容は基本的に生徒さん主導、その方のご希望に合わせた内容を心がけています。
「基本的に」と書いたのは、初心者の方や小中高生、受験生のレッスンなどでは、教師主導の指導が必要な場面が多いからです。ですが、スタートは生徒さんの「やりたい」「できるようになりたい」であることに変わりありません。
レッスンではテクニック的な要素、音楽的な要素、アレクサンダー的な要素をミックスさせて指導を行います。割合はその都度変わリますが、全て連動しています。
レッスンで私がお手伝いできるのはこのようなことです。
・身体のデザインや機能に沿った動きを思い出す
・不要な身体のクセをリリースする
・邪魔している習慣や思い込みをリリースする
・新しいことを学び、身につける
これらの結果、効率的で心身に負担の少ない奏法が身についていくと考えています。
このような奏法が身に付いてくると、音楽表現もしやすくなるので、元々お持ちの音楽性が自然と顕れてきます。元々お持ちのものをよりくっきりさせたり、楽器の特性や曲の様式にそった演奏を提案していくのが教師の役目だと考えています。
新しいことを学んだり身につけるだけでなく、邪魔しているもののリリースのお手伝いもします。リリースするだけで変化することも多いものです。
動きの習慣や思い込みは無意識なことが多いので、まずそれに気づくこと、そしてリリースするのは本人の自発的な意思、自分への信頼がキーとなります。リリースされてくると、自分の力が自然と発揮できるようになってきます。
レッスンの進め方は大きく分けて4つあります。
1.スケール、エチュード等を少しずつ進めていく
2.ソロ曲を練習していく
3.生徒さんのやりたいことに沿って進めていく
(タンギングを綺麗にしたい、本番で実力を出したいなど)
4.部活や楽団の曲をできるようにしていく
ずっと「1」で進む方や、必要に応じてミックスする方など色々です。クラリネット以外の方は、その都度やりたいことをレッスンするので「3」が一番近いです。
その時々の課題で新しいことを学んだり、復習したり、いらないものを手放したり、時には後戻りや停滞もありますが、それも必要な過程です。思い通りに進まなないようでも実は前に進んでいるのです。
上達の過程は高層ビルのエレベーターのように高速で一直線ではありません。例えると大きな山を螺旋状に徒歩で登っていくようなイメージです。なので何度も同じ景色が見えて進んでいないように感じますが、よく観察するとほんの少し高度が上がっているのです。
とはいえ頂上がない学びです。このような永い道のりで結果を急いで求めると息切れしてしまいます。道中は周りの景色を楽しんだり、起伏を面白がったり、時には茶屋で休憩するように、楽しみ面白がりながら目の前に課題をコツコツとやっていくことが1番の近道だと思っています。
指導歴は30年以上になりました。まだまだ力不足を感じることも多いですが、これまでの蓄積で生徒さんのお手伝いができればこれ以上のことはありません。
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