8/20グループレッスンレポート「仕事、家事の動きにATを使う」「音域の移動」
夏休み明けのグループレッスンです。夏休みを挟んだリセット感もあり、あまり覚えてないですが(いつもかも)、レポート(というか感想)を描いてみたいと思います。
最初のシェア時間では、前回のATレッスンを実践された方が多くて嬉しかったです。ちょっと行動や考えを変えるだけで、生活の質が変わるのが面白いですね。少しでも夏が過ごしやすくなっていたら嬉しいです。
ATレッスンのテーマは「仕事、家事の動きにATを使う」でした。
ATは生活の全てに使うことができます。演奏だけに使うものと思っている方もまだまだ多いと思うので、あえてこういうテーマにしています。
今回は参加者の方が希望された
「(水筒の)蓋を開ける」
「お皿を洗う」
「座ってレッスンする」
「草むしり」のアクティビティをしました。
頭と脊椎の協調作用を思い出しそれぞれ動いていきますが、無意識でやっていることに気づけたり、力まないと難しかったことがすんなりできたり、動きの質が上がったり、結果的に同時にいくつものことができる様になるのが興味深かったです。
家事の捉え方が変わった方もいらっしゃいました。家事=面倒なこと、家事=1秒でも早く終わらせたいこと が変わると、動きが変わって生活全体が変わります。
何が起こるか分からないのがATのレッスンです。私が学んでいた時も、先生はよく「何が起こるかみてみましょう」とおっしゃっていました。その頃は「え?結果って決まってないの?」と思っていましたが、今は首がもげるほど頷けます。
過去の例からある程度結果を想定することはできますが、誰もが予想しないことが起こるのがATレッスン。それだけ人間の可能性は計り知れないという証拠だと思います。
それもあって「私はこの程度だろうな」「皆こうだから、いつもこうだからこの程度だろうな」と未来を限定している方がいると「なに!?!」と思ってしまうのです。
きっちりとした答えが出ない、何が起こるか分からないのが本来だと思うのですが、私たちは無限さを受け入れる教育を受けていないので、まだまだ難しいと思います。でもそもそも人間の能力って無限、と仮定してみたらどうなるんでしょうか?きっととんでもないことが起こります 笑
クラリネットのテーマは「音域移動」でした。
こちらが提示した課題や、練習している曲やエチュードで、色々な音域に移動する時の吹き方や意識の持ち方を練習しました。
みなさん難易度の高い課題を綺麗に吹いていらっしゃいましたが、全員の方にスロートトーン(開放のソ周辺)に課題がありました。高音の吹き方や指を動かすタイミング、息が課題の方もいらっしゃいました。
スロートトーンはいい音が出ない音域なので、色々なノウハウが出回っています。どれも一理ありますが、私の考えは「あれ」一択です。音を出す基礎となるあの練習を注意深く繰り返すと、スロートトーンの質がとても良くなります。これまでのレポートを読んでくださっている読者の方は何かお分かりになると思います。
高音は口の中がポイントでした。口の中は音にかなりの影響を与えますが、取扱注意の分野です。考えなくても考えすぎても上手くいかないのですが、参加者の方は要領を得て音の質が変化していました。
また、綺麗に音域変化をするには、かなり前の原因に気づくことが大事です。そのフレーズだけやればできるのに繋げるとできないのは、かなり前にできない原因があり、それに気づけていない、クリアしていないからかもしれません。
また、意図を持って吹く、計画をしてから吹く、音楽的なことを考えて吹くのも成功させる大きなポイントでした。身体だけでなく脳や心も含めて「自分全体」で楽器を吹く、そうすると勝手に結果がついてくる。今回もそのことを学ばせていただきました。
今後のグループレッスン詳細、空きはこちらをご覧ください。
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