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「自分の指の可能性を再発見していく」AT・Clグループレッスンレポート9/8

9月のAT・Clグループレッスンレポートです!

今回のアレクサンダーテクニークグループレッスンは
「ATを使って指のウォーミングアップ」でした。


指の体操やストレッチは沢山ありますが、今回は指の感覚や存在感を取り戻していくとても繊細な動きをATを使いながらやってみました。

指一本ずつゆ〜〜っくり動かしてみる
ハンズオンでお手伝い


指の動きを探究していると、普段のクセが出てきます。

指に集中しすぎて肩が凝ったり、下半身の存在を忘れてしまったり、ゆっくりでいいのに急いでしまったり・・これらは実際の演奏ともリンクしてます。これらのクセに気づいたらやめていき、自分の「指」を取り戻していくのが目的です。

やっていく中で新しい動きの発見をされていたり、忘れていた関節を発見されていた方もいました。

指の動きは身体の軸〜腕も関係するので、軸〜指までの繋がり再確認する探究もしました。

一通り動いた後は「新しくなった指(というか本来の指)」を使って楽器を組み立ててもらいました。ここでも色々な発見がありました。

無意識の動きでも指は複雑に動いていることに気づいたり、楽器がやけに重く感じるという方が多かったです。

重く感じるようになったのは、動きが繊細になったことで感覚が鋭敏になったことと、小さな筋肉を使えるようになってきたからではないかなと思います。演奏の面からいうと、それはとても良い傾向だと思います。

指の力みが抜けなかったり動きが大きく雑になる原因の1つは、本来の感覚が鈍くなっているのもあります。鈍くなっていると力みに気づかないので力みの連鎖が止まらなくなってしまいます。

今回はたっぷり時間を取りましたが、移動時や合奏前や合間に3分でも習慣づけると随分変わってくるのではと思っています。



クラリネットグループレッスンのテーマは
「トリル攻略」でした。

練習している曲や課題(ローズ32のエチュードの中にあるトリル)でそれぞれが練習しました。

ローズ32のエチュードより3番


ローズ32のエチュードより4番

小指、薬指が絡むトリルで指が思うように動かない方、キーの押さえ方が適切でない方、トリル〜装飾〜ゴールの音がうまく繋がらない方が多かったです。

トリルを段階的に練習したり、構え方や関節の使い方を見直しました。

トリル〜ゴールの音への連携がうまくいかない方には、ロングトーンで息の流れやフレーズの方向性を思い出してもらうと、曲に戻ってから綺麗に仕上げられた方が多かったです。

指は思い込みがとても反映されるので気をつけたいところです。
小指が動かない、薬指が塞がらない、左利きだから、指が短いor長いからなどは、思い込むことで増強されて指が固まり自分の足を引っ張ってしまいます。

「そうかもしれないけど、なんとかなるかもしれない」「補填できることはある」と思えると、すんなり行ってしまうことも多いです。

「トリル苦手」「トリル難しい」の思い込みもありますよね。初期設定が「苦手」になっていると、できるものもできなくなります。

「今日はできないけど練習していけば大丈夫」「やり方を習ったからコツコツやっていこう」と思えると、できる確率は上がっていきます。

思い込みを含め、色んな邪魔を取り除いていく。それだけで結構変わってしまうものなんです。

自分では気づけない色んな邪魔、自分では取り除けない邪魔、自覚していたらぜひレッスンで一緒に練習しましょう。個人レッスンでも同じ内容で練習できます。

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