「重箱の隅をつつきまくる笑」スケール&エチュードグループレッスンレポート・1/28
今年最初のスケール&エチュードのグループレッスンでした。
スケールの課題はアイヒラーC-durの2番。アルペジオのスラーをゆっくり練習しました。
最初にお悩みや練習したいことを挙げてもらいました。
これらの克服を目標に、一人ずつ練習しました。
出来ない原因は人それぞれでしたが
・準備不足
・身体の使い方
・息の使い方
・意識の持ち方
これらに集約していたように感じます。これらを少しずつ調整して吹いてもらうと、引っかかっていた跳躍がスムーズに出たり、指がタイミング良く動かせたり、何回もやらないと出来なかった跳躍が1度でできるようになったりと色々な変化が起こりました。
集団で吹いていたり、注意力が散漫だとスルーしてしまうような小さな引っ掛かりがほとんどでしたが、これが曲ではネックになってくるのです。小さな引っ掛かりに気付き注意して吹くことで、印象が変わったり質が良くなります。引っ掛かりが取れると息の通りが良くなり、指もスムーズに動くようになります。
一人では気づかないことも多いと思うので、他の方の練習を見ることがとても役立ちます。私の反応で「あ、これでも引っかかってるんだ」「繋がって聴こえるけどその先があるんだ」と気づいてもらえると思います。繰り返し聴いているうちに、違いがわかってくると思います。
重箱の隅をつつくような練習なので、ここまでやらなくてもいいのでは?と思う方もいるかもしれませんが、これが質をよくする練習の1つなのです。湖を優雅に滑る白鳥の水面下(優雅に見えるけど、足は忙しく動いている)のような練習です。
2音間のシンプルな跳躍のノウハウは、他でも生かせるのが良いところです。慣れてくると「あの時のあの練習だ!」と気づいて応用できるようになるのではと思います。
エチュードの課題は、ランスロ26のエチュードの6番です。
6番は一見初心者向けの曲ですが、これを極めるのはかなり難しいと思います。この6番を4回かけて練習します。(6番をここまで追求して練習するのは世界でもうちだけかも笑)
今回は1回目だったので、技術的な課題、レガートを追求しました。ラのキーの押さえ方、ラーシの指の動かし方、力加減、息などみっちり練習しました。
また、指のばらけやすい箇所も多かったので、指の動かし方も沢山練習しました。指を同時に動かし、しかもレガートに聴こえるようにするには、色々なテクニックがあります。それもお伝えしてみんなで練習しました。
「難しいけど難しく感じさせない」ように見せられればゴールです。簡単そう!と思われるくらいになるには、さっきの水面下の白鳥状態で頭と身体をフル活動する必要があります。
最後は1人1フレーズずつ吹いてリレー演奏しました。
拍子に乗る、テンポに乗るが課題でしたね。シンプルな曲ですが、心地よいテンポでリレーを繋げるのはなかなかの難易度でした。これも4回で慣れていきましょう。
6番はなかなかの曲者・・・と思っていましたが、予想を超えていました。でも、みんなで練習してできることが増えるのは本当に楽しい、贅沢な体験だと思います。また一緒に練習していきましょう!
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