「自分の身体を知ると力みが抜けていく」AT&Clグループレッスンレポート・7/7
7/7のAT&Clのグループレッスンレポートです。
最初は前回のグループレッスンからの変化などのシェアの時間です。ATを使って変わったことや、心境の変化、ご家族のお話などがありました。
重い話題を話してくださった方もいらっしゃいましたが、心に溜まっていることや感じたことを出来る範囲で出すと身体も楽になっていくと思います。そんな意味も込めてATのレッスンでは最初にお話の時間を取っています。
科学的に証明されていることではないと思いますが、我慢や頑張りすぎの毒は筋肉や関節に溜まるような気がしています。それを表に出さないようにすると身体が固まっていくように感じるので、開放の1つの手段として話すことは必要だなと思います。
AT(アレクサンダーテクニーク)のグループレッスンのテーマは
「自分の身体を知る」でした。
ATは解剖学や身体の仕組みを知るワークではありませんが、身体を知ることで使い方も変わっていくので取り上げてみました。
まずは自分の身体のサイズを知ることから。ヒモや手で身体を測ってみました。(トップ画像は首のてっぺん〜尻尾までをヒモで測って長さを体感しているところ)
頭、背骨、腕、肩幅、足、指、アゴなど。他にも色々な部分を測ってイメージと現実のギャップを感じておられました。このギャップに気づいていくだけでも使い方は変わってきます。
次に、重さです。腕、足(股関節から下)、頭と同じ重さのものを実際に持ってみました。
これもとてもギャップがありましたね。私も腕に関しては、事前にペットボトルで実際の重さと同じものを作ってみましたが、本当にこんなに重いの?と疑心暗鬼でした笑
皆さん予想以上に楽しんで学ばれていて何よりでした。(私も楽しかったです)今日の体験が色々なところで思い出せると、無駄な頑張りがやめられるかもしれませんね。
クラリネットのグループレッスンのテーマは
「ロングトーン基礎と応用」でした。
ロングトーンをやる意味や目的、参加者の方が普段やっているロングトーン、色々なロングトーンの種類などをみんなでお話しました。
私が倍音練習をお勧めしているからか、倍音を伸ばしたロングトーンをしている方が多かったです。(引き続き推奨)
今回私も改めてロングトーンについて考えましたが、意味をわかった上で目的を持ってするのはやはり必要だなと感じました。
ロングトーンの利点は、何よりも一度にやることが少ないこと。
やることが少ないので、曲やスケールでは気づけないことに気づけます。改善もしやすいです。
ロングトーンで気づいた時点で改善しておくと、スケールや曲がよりスムーズに吹けるようになります。スケールや曲でつまづいていることの多くは基礎=ロングトーンにつながっているからです。
「曲や課題をなんとかしないと!」と基礎練習をおろそかにしているとやはり皺寄せが来てしまいます。忙しい方には曲練習だけで時間切れかもしれない、とお勧めするのを躊躇することもありましたが、やはりロングトーンなどの基礎にエネルギーをかけるのは必要だなと改めて感じました。
グループレッスンの後半はお一人ずつ、ロングトーンと自分の課題を繋げて練習しました。ロングトーンに繋がらない練習も多々ありました。
今回も内容は色々でした。
・ロングトーンでの意識の持ち方
・難しいエチュードを整理するためのロングトーンの使い方
・基礎的な奏法(スタッカートや倍音練習、スロートトーンの吹き方など)
・拍子の取り方
・楽譜の読み方 など
直近の本番に向けての練習がメインだった方もいらっしゃいましたが、こういうのも大歓迎です。「本当は見てもらいたいことがあるけど、テーマから外れてるからな〜」と我慢するより、今習いたいことが明確にあるなら、むしろそうしていただきたいなと思います。テーマから外れていると思いきや、テーマに戻ることも多いです。
グループレッスンは、他の方と一緒に学んだり練習することで視点が多く持てるようになったり、視野が広がったり、思い込みに気づけるのが良いところだと思います。
個人レッスンとは違う質の学びが得られるグループレッスン、何度も参加されている人同士の繋がりもありますが、新しい方も気兼ねなく入れる柔らかさがあるのが素敵なところだと思います。次回は8月に空き枠がありますので、興味のある方はぜひご参加ください。
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