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「日常の動きと楽器演奏は完全リンク」AT・Clグループレッスンレポート・11/10

今回のATグループレッスンは、公園で色々な動きを探求しました。

・歩く
・歩きながら景色を見る
・坂を登る
・障害物を避ける
・傘をさす
・カバンを持つ
・自撮り
・早歩き などなど

歩く、歩きながら景色を見る
傘をさす
自撮り

身体全体を思い出してもらえるイメージもいくつか提案しました。身体認識が変わると身体の使い方や感覚も変わります。それぞれの方が色々な発見をされて、変化が沢山ありました。

自分の持ち物(身体)を思い出すだけで、何かを足す以上のことが起きるのは本当に面白いです。ATはそのきっかけになりますが、変化を起こしているのはご本人です。

ATきっかけでも他のものでも、自分の身体を思い出す方が一人でも増えるといいなと思います。これは体験してみないとわからないことです。身体の使い方を見直し面白がって探求することで、健康的な自己肯定感を持てるようにもなるのではと思います。


クラリネットは、スタッカート基礎と応用でした。

今回練習したスタッカートは、息で切るものではなく「息は出したまま舌でリードの振動を止めて極限まで短く吹くスタッカート」です。

今回は基礎と応用でしたが、ほとんどの時間を基礎に費やしました。スタッカートは基礎の集大成でもあるので、時間がかかるんですよね。参加者全員が苦心されていました。

(教室のグループレッスンは上手な演奏を披露する場ではないので、みんなで「できた!」「できない〜!」と言いながらコツコツ練習しています)

基礎的なテクニックはC-durのスケールで、ゆっくり練習しました。複雑な課題だと吹くだけでエネルギーを費やしてしまうし、速く吹くと誤魔化してやり方が身につかないので、基礎的な課題でゆっくり練習が一番の練習です。

前半のATレッスンも役立ちました。しっかりスタッカートを吹こうとすると、手に力が入ってしまいがちですが、「傘をさす」で体験した手の使い方を思い出すと自然な力加減に戻せましたね。

(指なんてスタッカートに関係ないのでは?と思うかもしれませんが、大いに関係があります)

生活の動きは楽器演奏の基礎になります。

たとえば手の使い方。普段の使い方が楽器にそのまま反映されます。バシバシキーボードを打っている人は楽器でも同じ、肩に力を入れてカバンを持っている人は楽器を構えるときも同じです。生活がそのまま楽器の基礎練なんです。

・・ということはどう日常を過ごすかがすごく大事になってきますよね。適当でめちゃくちゃな基礎練を毎日何時間もしているとしたら・・ゾッとしますね笑

今年のグループレッスンはあと3回!わずかに空きのある回もあります。興味のある方はぜひご参加ください。

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心と身体の緊張を解くヒント 演奏を向上させる知識やアイデア アレクサンダーテクニークを使った楽器奏法 クラリネットの奏法、力を発揮できる考えかたや習慣を身につけたい方におすすめです。

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