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「できないなら練習方法を変える」スケール&エチュードグループレッスンレポート・1/26
1〜4月はa-mollが課題です。スケール、エチュードともにa-mollを練習します。
スケールはこちら
1月はa-mollの1番をゆっくり確実に吹けるように、つまづきポイントをスラーでみっちり練習しました。
多くの方に共通するつまづきポイント、ラーシーラや
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高音、♯が絡む運指、バラけやすい運指をゆっくり練習しました。高音の指づかいの見直しもしました。
キーを押さえる位置の見直しや、指の下げ方上げ方の見直し、バラけない動かし方など、丁寧に時間を取って練習しました。
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ここまで繊細な動かし方は慣れないうちは大変かもしれませんが、本当に全部の印象が変わってくるので時間をかけて何度もやってほしいと思います。
今回参加された方はこれまでのレッスンでも練習しているので、スタート地点が高かったように感じます。
コツを再確認して、何度か練習するうちにかなり滑らかにレガートを演奏されていました。
今回参加された方は個人練習をよくされている方々なので、練習の成果も見えていて、やはり練習って大事だな〜と思いました。
次回も同じ課題で、ゆっくりテンポで吹き方の基礎を練習していきます。
自称下手くそ、自称アイヒラーアレルギーの方も歓迎です。その方に合った練習を進めていきますのでご安心を。少しお席あります。
エチュードの課題は、ローズ32のエチュードの3番、a-mollです。
4回で仕上げるので、今回は最初〜13小節目の頭までです。
トリル、三連符、複付点、16分音符でつまづく、テンポが揺れてしまうという方が多かったです。
それぞれの練習もしましたが、ゆっくりテンポで必ずやってほしい「16分音符をカウントしながら吹く」を身につけるのが中心になったと思います。
これが身についていると
・テンポが安定する
・リズムが正確に吹ける
・自然な流れができる
などができるようになります。これをやらないとテンポの拠り所がなくなり自分勝手な演奏になってしまいます。
最終的にはこのカウントも限りなく薄くしていくのですが、最初はスルーしないで習慣化するまで練習した方が良いと思います。
吹きながらカウントが難しい場合は、歌いながら、足でカウントしながらなど、易しいところから練習しました。
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できない=単なるキャパオーバーと思っているので、安心してできるテンポに落としたり、課題を短くしたりして、少しずつハードルを上げていきます。少しずつ慣れていけばほとんどできるようになるものです。
ハードルを下げに下げてちょっとずつ上げてもできない、毎日やってもできない時は練習方法や土台の基礎構築に問題があるのかもしれません。
やり方が理にかなっていて時間をかけていれば、ほとんどの方はカウントしながら今回の課題を楽しんで吹けるようになると思います。
最後のアンサンブル基礎練習は、1小節ずつリレーをしました。複数人で一人の人が吹いているように繋いでいくのは、自分の音と相手の音を最初の最初から最後の最後まで聴く練習にもなります。
最初はぎこちない演奏が、回を重ねていくと繋がりが良くなるだけでなく音色まで近づいてくるのがいつも興味深いです。この意識で大勢で合奏したらどうなるのでしょうか?練習時間が短縮されてしまうかもしれません。
また、今回頼もしく思ったのは、私がよく使うワードを生徒さんが先に言ってくれる場面が増えたことです。
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「できないんです〜」と失敗予告して吹こうとしている方や、ダメ出ししている方に私が言う前に生徒さんから絶妙な優しいツッコミが入っていました。
何を考えているか、何を言うかが演奏の土台を作っています。
最初は棒読みでも「私これ得意です!」「ここできたね!」と言うことがどれだけ結果を変えていくか、数限りなく拝見しているのでそう思ってしまいます。
人間って本当に可能性の塊です。年齢は関係ありません。
2月以降、わずか空きがあります。私も基礎見直したいな〜と言う方はぜひ参加してみてください。
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