4/17グループレッスンレポート(「立奏時の身体の使い方」&「ピアノ合わせ基礎」)
昨日4月1回目のグループレッスンが終了しました!
●ATグループレッスンは「立奏時の身体の使い方」
そもそも人間はなぜ立てるのか?立っている時に何が起こっているのかなどをレクチャー、その後「立つ」「楽器を手に取る」「エアーで構える」「実際に構える」「音を出してみる」を身体の使い方を変えることでどんな変化があるのか実験してみました。
動きを細分化することで、無意識の動きを意識的にする助けをしています。細かく動きを分けること自体新鮮だったかもしれません。
立奏になると「手が痛い」「腕が痛い」という方も、自分全体の使い方を変えると、全く気にならなくなったとおっしゃっていました。何か変化が起こったんですね〜
今回はやりませんでしたが、ハイヒールでの立奏もATを使うことができます。これは多くの方がお困りだと思うので、興味のある方はぜひハイヒールでレッスンしてみましょう。
後半はお仕事のお悩みにATの考えを使うアドバイスや、ハードな本番で疲れを少なくするアイデアなどをお話ししました。
●クラリネットグループレッスンは「ピアノ合わせ基礎」
今回はピアニストの方に来ていただき、サン=サーンスのソナタ第1楽章前半で合わせの基礎を練習しました。
多くの方は不安と緊張からか、楽譜にしがみついて「正しく」「間違わないように」で吹いていらっしゃいました。
すると「こう吹きたい」という意図があるのに反映されず、音楽の波に乗り切れない不安定な演奏になってしまい残念でした。
楽譜にしがみついて「正しく」「間違えないように」「練習した通り」「計画した通り」が邪魔になっていると思ったので、楽譜を見ないで吹く提案をさせていただきました。
楽譜を見ないでピアニストの方の動きを見ながら吹いたり、チラ見できる距離に楽譜を置いたりと人それぞれでしたが、物理的に楽譜から離れてもらいました。
最初はみなさん「見ないで吹けるかな」と戸惑っておられましたが「短いフレーズでOK」「間違ってもOK」「止まったら終了でOK」でチャレンジされると、別人のような演奏がどんどん飛び出してきました。聴いていた方の「すごい!変わった!」の頷きが止まりませんでした。
こういう変化はレッスンで沢山起こるのですが、今回はかなり飛び抜けた変化だったのではと思います。
「正しく」「間違えないように」「練習した通りに」「計画した通りに」が心や身体の自由を奪い、本来の力を押さえ込んでいるのが恐ろしいくらいわかり、ここまで影響を与えてしまうのか・・となんだか考え込んでしまいました。
ミスなく綺麗に吹けるに越したことはありませんが、その思考が逆に本来の力を抑え込んでいるなら、害の方が多いとしか思えませんでした。
自分の本当の力を知らない人は「どうせあまり変わらない、楽譜から離れるのも怖い、だから今のままでいい」と思うかもしれませんが、昨日の演奏を聴けばその思いは覆されるのではと思いました。
本来の力に蓋をしてしまうのは自分です。それが無意識に自分を苦しめているのです。そして蓋を開けられるのは自分しかいません。ATは蓋を開けるお手伝いをするだけです。
蓋の上に築いた砂のお城には説得力はありません。本来の力が発揮された、何が飛び出すかわからない生きた演奏をもっと聴いてみたい、そう思ったグループレッスンでした。
4/29に同じテーマでもう一度やります!
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