「リベロ的対応」の末路と個人的に伝えたいこと
仕事、どうすか?
皆さんは仕事、どうすか?
「一生懸命頑張ってます!」や「必要最低限、生きるためなんだよ」など、色々な回答があると思います。
私はアドバイザーでもなければカウンセラーでもないので
「そっか!!!」
としか言いません、安心してお座りください。
さて、私は入社してから今までどちらかというと頑張って仕事をするタイプでした。
そんな自分の社会人人生を今振り返って、ふと思います。
「本当に下手すぎんかお前…」と。
なぜそう思ったかを、今回は少し書かせていただこうと思います。
自分のポジジョン、どこだと思う?
まず、私はサラリーマンです。
自営業をされている皆さんはちょっとピンとこないかもしれませんが、まぁそこはご容赦ください。
サラリーマンは基本的に会社に属し、そこで働くことになります。
皆さんは、その会社でどんなポジションを任されているでしょうか?
平社員、係長、課長、部長…いえいえ、そういうことではありません。
これは会社という箱庭での仕事をする上での「立ち位置」を言っています。
例を挙げましょう。
何か部署内でトラブルが発生しました。
「お客さんが迷惑を被ったとお怒りです!」くらいにしておきましょう。
これはあくまで自然発生したもので、誰の責任でもありません。
さぁ、このトラブルをどう乗り越えましょう。
Aさんはお客さんへの謝罪と説明。
Bさんは原因の調査と対処。
Cさんは他にも同じようなトラブルが起こってないか確認。
Dさんは内部への説明と今後の再発防止を検討。
雑に書いてしまいましたが、大体こんな感じになります。
さて、あなたはAさん~Dさんの誰に当てはまるでしょうか。
これすごく面白いなぁと思うのですが、このような「ポジション」って結構いつも同じだったりします。
(A~Dが臨機応変に変わる会社はすごいと思います、全部の能力をもっているということですからね!いい会社だあんたのところは!)
さて、そんな私はどこだったか。
残念ながらどこにも属しません、Eさんです。
Eさんは何をするかというと、
これです。
どんなトラブルにも必ず、最初に触る人がいます。
私は会社の中でこの「リベロ」なポジションになっていました。
※リベロ:バレーボールの守備専門の選手のこと
まずトラブルを最初に触り、中を割って状況を確認しざっくり理解のうえ、それをA~Dに伝え、そっと不足しているポジションを流れでやる。
なんというか、そんな立ち回りをしていました。
「確かに必要なポジションですね、ナイス!」
そう思ったあなた、ご注意ください。
このポジション、最悪なんです。
リベロポジの苦悩とその代償
会社という大きな枠組みで見ると円滑に回っているようにみえます。
ただこのリベロポジ、まじできついんです。
まずトラブルが発生すると自身の関わらず初手で触ります。
そしてA~Dに相談するわけです。
トラブルというのは結局無理難題を処理することになります。
そのため色々な人達に迷惑をかけます。
いつもそんなことしか言わないと、周りでは
「あいつ無理難題ばっかり言うじゃん、何なの?」
とどうしてもなってしまいます。
これが煮詰まると、
「あいつ、いっつもトラブってんな」
というレッテルが貼られます。
さらにこのレッテルがあると、別のどこかでトラブルが起こった時、
「そういえばあいつトラブってたな…何とかしてくれるんじゃね!?」
という感じで自動的に舞い込んでくるようになります。
トラブルが起こる
リベロして各所相談を始める
「トラブル」のレッテルが貼られる
そのレッテルをみてトラブルが来る
リベロして(ry
以下堂々巡りです。
そう、このリベロポジは「トラブルを呼び込む」ような現象を生み出すのです。
しかも困ったことに、このポジションは自然発生したものなのでコレ専門に座っているわけにもいきません。
かつ、A~Dの人たちがトラブル時になんとなく「待つ」ようになってしまうのです。
(まずあいつがざっくり捌くだろ、という雰囲気)
こうなるともうテンヤワンヤです。
なんか分かんないけどいつも謝っている人間の完成です。
鉄板と目頭がお熱くなっておりますのでご注意ください。
なんで私はこうなっちゃったんでしょうか。
それには原因がありました。
原因:能力不足と承認欲求
まずは能力不足です。
特殊能力で空でも飛べればよかったのですが、私は残念ながら凡人でした。
そのため新人時代は劣等感に苛まれていました。
できる同期はどんどん先に行き、後輩には追い抜かされる。
今思い出しても悲しい思い出です。
そんな私が、あるとき活路を見出しました。
「誰もやらないようなことをやればいいのでは?」
これが好転すればよかったのですが、誰もやらないようなことにはそれなりの理由があります。
例えばトラブルなんか特にそうで、まぁ神経がすり減るのでみんな避けるわけです。
ただ、そんな火中の栗を拾う行為は、それだけでポイントが貰えました。
拾ったあと誰かに相談して一緒に解決する。
やはり能力の補完は経験、少しずつですが成長していきました。
また同時に
「ありがとう、助かった…!」
と言われることも多い。
能力の足りない者に、この蜜は少々甘すぎました。
俺にはこれしかない…このカードしかないんだ…!!
栗は燃えてれば燃えてるほどいい…拾えッ…!!
若干カ◯ジみが強くなってしましましたが、そんなこんなで
『火中の栗を探す承認欲求モンスター』
が爆誕しました。
結果:壊れました
結果はお察しのとおりです。
心が壊れました。
普通の仕事をこなす他に、前述の通り自分で栗を探さなくても様々な方向から勝手に投擲されてくるメテオ栗ラッシュ状態。
そりゃそうだ、でも仕方なかったんや。
私はただ「ありがとう」って言われたかっただけなんだけどなぁ。
そんなこんなでこの地獄からドロップアウト、現在は手癖は残っていますが落ち着いて仕事をしています。
その時ふと周りを見ると、こんなモンスターのような働きをしなくてもヒョイヒョイと階段を登っていく人たちがいるわけです。
あと痺れることに、私をうまく「使って」いる人もいたりなんかして。
くぁー…うまくやってんなぁおい!!
そんなのを見るとちょっと思うわけです。
「本当に下手すぎんかお前…」と。
LP(ライフポイント)のご利用は計画的に
今思うと、働き方が悪かったとは思いません。
多分同じ人生を歩んだら同じことをすると思います。
そのくらいその時はカードがなかったのです。
昔よく言われた「YESマンになるな!」とかも同じなのかなぁと思います。
YESマンって結局我慢して、疲れるじゃないですか。
あと断ってほしくないから言うでしょう?YESマンに。
立ち回りが上手ですねぇ…
さて、いかがだったでしょうか。
残念ながら解決策がないのでどうしたもんかなと思っているのですが、結局成長させてくれたのもリベロポジなのでなんとも言えない。
同じような状態になっている人にはぜひお伝えしたい。
すっごい割を食うことになるけど、覚悟はありますか。
あとライフポイントはどうか計画的に消費しようね、それ有限だよ。
そうなってない皆さんにも一つだけ。
これからお仕事している時にトラブってる子がいたら思い出してあげてください。
いつもトラブってるあの子、ほんとにトラブルメーカーですか?
もしかしたらリベロかもよ。
追伸:
当記事はリベロを応援しています。マジでカッコいいです。
ぜひバレーボール観るときはご注目ください。めっちゃ好き。