場づくりからの贈り物
まちをデザインしたい
そんな想いで昨日は水辺のワイン会を開催しました。
やっぱり実践は良いですね。めちゃめちゃ勉強になりました。
【公共空間の愛着ついて】
基本的に僕は公共空間の使いこなしを考えるのが好きで、その使いこなしを進めて受けで愛着が湧き、市民の主体的な管理が生まれると思っています。
そういう意味で、昨日は少しでも参加者さんに外堀川運河公園に愛着を持ってもらったように思います。そして参加者さんから嬉しい一言が、
「こんな楽しい公園にゴミが落ちてたり、川が汚いのは勿体ないですね」
そうやって、公共物に想いを馳せてくれる声を聞けたことが僕的には嬉しかったです。小さいけど、こういったことを積み重ねることで一人一人がその時その時の公共空間を管理してくれる人たちになっていったらと思います。
たぶん、それがジェイン・ジェイコブスが言う「歩道のバレエ」につながると僕は思っています。
【公共空間の使いこなしについて】
当日は晴天でしたが、あまりの晴天ぶりに当初予定していた橋の上ではなく、木陰でやりました。僕が提案した訳ではなく、メンバーの人たちが状況に応じて臨機応変に考えてくれました。この辺は公園の懐の深さや、それを上手に使いこなす人達の感性の良さだと思います。
木陰の下のワイン会は木陰のすき間から入ってくる柔らかな日差しが楽しく語らう人たちに微妙なグラデーションを与え、とても素敵な光景になりました。
【参加のデザインについて】
当日はいろいろイベントを作りましたが、一番面白かったのはチャンプワインの決定でした。
ワインに付番して参加者さんが一番好きなワインに投票し発表するイベントです。ちょっとした事ですが、その場が何かのイベントで一つになれる。それによって、場に共通認識が生まれ、見ず知らずの人同士でも話のネタが出来る。
交流イベントで、「さあ、おしゃべりどうぞ~!」ってのあるけど、いきなりお話するって難しいと思います。その辺を主催者は見越して、最初は見ず知らずの人どうしが会話を出来るような補助線を用意してあげることが大切だなーと思いました。
チャンプワインは会の後半だったので、前半になにか参加者同士が共通言語として話せるデザインが大切だなーと思いました。
【ワインの敷居を下げる】
ワイン好きの人達の集まりはとかくワインの知識に走りがちです。でも、よく聞くとワイン通の人たちはどうやって仲間を増やすか?ワインの敷居をどうやって下げるか?を考えてらっしゃるようです。
僕はワインの事はよく知らないし、特に極めたいとは思ってません。でも、ワインはアルコール類に関しては世界一話しやすい言語だと思いますし、それをネタにいろいろな場づくりの可能性はあるなーと思っています。
とかく、その分野の人たちが分野の敷居を下げると言ってあの手この手をされますが、やっぱり分野の中でとどまってしまうところは否めないと思います。僕自身も土木やまちづくりの敷居を下げたいと思っても、限界を感じます。
でも、違う分野の人が関わることで、違う価値が生まれる。それによって、悩んでいた敷居がポーンといつの間にか下がっている。そんな状況が生まれると思いました。
水辺のワイン会はそんな可能性を感じさせてくれる会でした。
【”やりたい!”をかなえる場】
水辺のワイン会は普通のサラリーマン達がワインを通じて自分の”やりたい!”をかなえる場だと思っています。僕たちは消費者ではなく社会の一員であり参加者である。誰かから何かを与えられる人ではなく、お互いがお互いに価値を生み出していく存在だと思っています。
普段は出来ない行為を何人かが集まって、ちょっと頑張れば、その場はディズニーランド以上の場になる。それはディズニーから与えられる価値ではなく、自分たちが作り上げる価値。そちらの方が何倍も楽しいのではないかと思います。
だから、集まった人たちは消費者ではなく参加者。その価値に気づいてくれた人たちは、進んで片付けを手伝ってくれました。
そして、準備に奔走したメンバーのやりたいが少しでもかなえれば、その場は最高にイケてる空間になったと思います。
振り返ると、いろんな気づきを僕に来れた場でした。
そして、続ける事の大切さを再認識しました。
秋風が吹くころ、みんなと素敵な場を作れたらいいなーと思っています。
ってか、これだけのワインが集まる会もなかなかないですよね(笑)
全部で1821文字でした。(タイトル除く)
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