一句《箱を開け デビューを飾る ペンダント》紀尾井ホール2022-12-26(19:00)Cocomiデビュー・リサイタルへ行きました
本物です、cocomiさん。
今回は12月26日(月)に千代田区の紀尾井ホールで行われたCocomiさんのデビュー・リサイタル "de l'amour"(愛) を聴いてきました。
出演者は Cocomiさん(フルート)、ニュウニュウ(ピアノ)、谷昂登さん(ピアノ)、佐藤晴真さん(チェロ)の4人で平均年齢22才の若さです。
演奏された曲はJ.S.バッハのパルティータ(BWV1013)から始まり、ラストはプロコフィエフのフルート・ソナタ(Op.94)とアンコールが3曲でした。
Cocomiさんは前半は白のドレス、後半は赤、モデルのような美しさです。(あたりまえ?) wikipedia によると Cocomiさんの職業はモデルとフルート奏者。今回のリサイタルも音楽がメインですが、衣装はスタイリッシュ、装飾は控えめながらもゴージャス、会場は少し暗めにスポットライト強めの演出でキラキラ輝き、見とれてしまいます。
そんなCocomiさんは2020年からディオールのアンバサダーを努めているそうで、今回のデビュー・リサイタルにも(バルファン・クリスチャン・ディオール・ジャポン株式会社が)協賛しています。
そしてディオールは、現在、東京都現代美術館で展覧会が開催されており、noteを検索してみたところレビューの投稿もありました。
ディオールについてあまり知らない私ですが、これはまず、見てくるしかないと思い、翌日に東京都現代美術館の展覧会「クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ」展へ行ってみるのでした、
が、
12月27日(火)は平日にも関わらず当日券は既に完売、入場できません、予約券も発売されている数週間分のチケットは全て完売と、大人気です。
しかたがないので、東京都現代美術館の(人気がなく目立たない)裏口で、リサイタルの帰りにいただいたディオールの香水ミニボトルを取り出し記念撮影です。
「発見の塔」というオブジェが私の失敗を笑っているようでした。
オブジェさん、
笑ってくれて、ありがとう。
ディオールはなぜそんなに人気があるのか、ディオールの創業者、クリスチャン・ディオールについて少し調べてみると。
クリスチャン・ディオールは1905年フランスの裕福な家庭に生まれ政治を学びますが、元々興味のあった芸術の世界でアートギャラリーを開き、ピカソ、ジャコブなどの絵画を置きます。しかし不況の波でギャラリーは閉鎖、その後デザインの道へ進み、生地の不足を考慮したり、斬新なアイデアと丁寧な裁縫が人気を得、独自ブランドを確立します。
アートギャラリーを始めた時点で前衛芸術家に理解を示した目利きだったのわけで、本物を見分ける力があったようです。
以下は当時ディオールが認めていたひとりマックス・ジャコブの「ヨーム・アポリネールと彼のミューズ」という絵です。
最後に、ディオール(1905-1957)と同時代に日本で活躍した坂口安吾(1906-1955)さんのことを書いて終わります。
こちらの良さならディオールのことより少しわかっています。
代表作は「堕落論」、ときには失敗したり陥ることもある、どうやら私たちはそういう生き物らしいと、癒やされ励まされます。
wikipediaによると、三島由紀夫さんは「太宰治がもてはやされて、坂口安吾が忘れられるとは、石が浮んで、木の葉が沈むやうなものだ」と言ったそうです。
坂口安吾さん、本物です。
読んでいただき、ありがとうございます。
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