久しぶりに大きな地震を体験して思うこと
10/7(木)22:41、千葉県北西部を震源とする大きな地震があった。ニュースなどでは逗子市は震度3と表示されていたが、個人的な体感としては3.11以来の大きな揺れを感じ、数年ぶりに地震で恐ろしい思いをした。
この日我が家はすでに家族で寝入っており、激しい揺れとどうしても好きになれない、スマホからの警戒音に叩き起こされた。幸い我が家は和室で寝ていたので崩れてくるものもなく、2人の子どもたちは大慌てする僕らに気づくことも無くスヤスヤと寝息を立てていた。
僕の部屋の棚の上に積んであった漫画が数冊落ちていた程度の被害で我が家の被害は皆無に等しかったが、公共交通機関の影響は大きかったようだ。
翌朝の横須賀線は朝方は運転見合わせで7時頃から徐々に運転再開。東海道線も似たような状況だったようで、この遅れに伴い保育園からは保育士が登園できないで、可能な限りゆっくり預けて欲しい旨連絡が入っていた。
ここで思ったことがいくつかある。
例えば防災連絡で公共交通機関の状況や被害状況(安全だとしてもそのアナウンスとして)の活用だったり、大きな地震を受けての情報発信はもっとあるべきじゃないだろうか?
同様に、企業であれば、午前は状況を見て慌てず出社してね。テレワークできる人は出社しなくていいよ。だったり、どの程度の企業や自治体がこうした対応をしたのか気になる。
年に数回しか降らない、都心部ではその年の初雪のたびに混乱が起こる。
状況に応じて考え動く力、想像力や柔軟性、僕らにはこういった部分がとても欠けているように思えた。
これが欠けている理由に1つ思い当たることがある。
僕らは忙しすぎるのだ。
日々慌ただしく過ごし、隙間時間を作らない(作れない)で生きている。
スケジュールだったり、タスクだったり。
だから、余裕がない。
時間にも心にも余裕がないから、柔軟に対応することまで頭が回らない。
そんなことを考えていたら、年越し派遣村を切り盛りしていた社会活動家の湯浅誠さんの本の一節を思い出した。
以下、少し長いが引用する。
”溜め”のない社会
”溜め”とは、人を外界から守ってくれるバリアのようなものです。
お金があれば、病気や失業してもすぐには生活に困らない。その時お金は、金銭的な”溜め”としての機能を持ちます。
お金がなくとも、豊かな人間関係に囲まれていれば、悩んだときに相談できたり、困ったときに頼ったりすることができます。そのとき人のつながりは、人間関係の”溜め”としての機能を持ちます。
お金や人間関係に恵まれなくても、自信とやる気に満ちていれば、這い上がれるチャンスもやってくることもあるでしょう。そのとき自信ややる気は、精神的な”溜め”としての機能を持っています。
”溜め”はこれらの総称であり、その全体が縮んでしまった状態、失われてしまった状態が「貧困」です。ですから「貧困」はお金だけの問題ではありません。
(中略)
”溜め”の小さい貧困状態に追い込まれた人たちが増えていく社会は、そもそも自身の”溜め”を失った社会です。”溜め”のない社会だから、ちょっとしたことで排除され、生活と仕事に余裕なく追われる”溜め”のない人が増えていきます。
(中略)
”溜め”を失った社会で追い詰められていくのは、いわゆる「負け組」だけではありません。全員です。
”溜め”のない人が増えていくことで「さっさと決めてくれ。ただし、自分の思い通りに」と「強いリーダーシップ」を発揮してくれるヒーローを待ち望む心理が高まっていきます。格差・貧困問題の広がりと民主主義の空洞化・形骸化は、このような現象として、私の中で不可分な形で結びついています。(P.72~73から引用)
このくだりは湯浅誠さんの『反貧困』からの引用だ。
社会のいろんな側面において僕らはもっとゆとりと余裕を持って暮らすような生活にシフトすべきだ。心身ともに疲弊しているとロクなことが無い。
もちろん、そんなのは分かっているとか、気づいているという方もいると思う。けれどもその実現には口に出したり、こうして書いて行くことが大切だと僕は考えるのでこうして書いている。もしかしたら、これを読んでくれたことをきっかけになるほどと感じる人がいるかもしれないからだ。
【今後の予定】
10/10(日)トレイルシンポジウム2021
10/17(日)第13回TOKYO Jr TRAILRUN兼-U15ジュニアトレイルランチャンピオンシップ
11/7(日)逗子トレイル駅伝2021兼U-12ジュニアトレイルランチャンピオンシップ
11/23(火祝):Duo Espoir 20周年記念リサイタ(8/28から延期開催)
11/28(日)大楠山ミニマウンテンマラソン2021(予備日2022/1/30)
2022/1/16(日)第3回YOKOSUKA Jr TRAILRUN & 駅伝 in 田浦梅の里(予備日検討中)
「RUNNING ZUSHI」
逗子市内池子の森自然公園内400mトラックを拠点にしたランニングチームです。
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