
当事者になってわかること。想像力を働かせること。
1月中頃に令和3年度の保育園入所可否の発表があった。
それを受けて、ここ最近感じたことと心がけていること。
保護者が繋がることができないという課題
保育園に入園するための活動、保活について。
我が家の事情は後述するが、はっきりいってものすごく労力がいる。子どもが生まれたから成長を見ながら頃合いを見て、必要に応じて職場復帰とあるべきだと思うが、残念ながらそうはいかない。夫婦フルタイムで共働きプラスαが保育園入園のための前提条件と言って過言でもない。本来ならば1歳になってから預けたいところだが、実際問題1歳児クラスで希望して入れる保証が全くないので0歳児から保育園に入れざるを得ない。
また、入園できなかった場合、義務教育ではないので保護者同士が繋がることの出来ないまま孤立する恐れがある。義務教育であれば、保護者同士が出会う機会があるけれど、待機問題を抱えている場合、保護者同士は同級生の保護者であると同時に入園に限って言えば、競争相手でもある。
どのようなケアがあるのだろうか?
逗子の場合、ファミリーサポートと言って、子育て支援センターに登録し預かってくださる方と預けたい保護者のマッチングをして1時間あたり数百円で預かってくれるサービスがある。ただし、連日だったり朝から夕方までというわけにはいかないので、限界はある。
行政の行う講座などに参加すれば、同じくらいの月齢の保護者同士が繋がる可能性はある。が、現在は社会情勢を受けこういった活動は大幅に制限がされているのが実態だ。
この問題の根は深い。
保護者同士が連携しにくのに加え、月齢が上がると保育士1名あたりで見ることの出来る人数が増えるので一定の年齢に達すると、うやむやになってしまう。
だから、なかなか解決に向かって前進しない。現状個人的に出来ることとして、これから親になる人たちに対しては現状を知ってもらうことそのための情報発信、それを踏まえ準備をしてもらうしかないのだが、そもそも受け入れる側のキャパが足りていないので、これだけでは解決しない。
「逗子の保育を考える会」
*長男(第1子)が産まれ、保育園に入るために苦労した我が家は同じ苦労(我が家は共働きかつお互いに自らのスキルで勝負する仕事のため、どうしても保育園に預ける必要があり、逗子市内だけでなく、鎌倉市、横浜市、葉山町も合わせて約30園を調べ、一次は落選したため、認可外も交渉し、幸い二次募集で繰り上げて入園となりました)をする人が少しでも減ってほしいと思い「逗子の保育を考える会」というfbページを作って情報発信をしているので参考にしてください。
保育園のお友達が遊びに来て親同士、新年度の入園・転園事情が話題に。
第2子(長女)が昨年11月に生まれ、我が家は新年度に向け2度目の保活をした。そこで新年度の入園・転園事情を話していると、少なくとも2年前から改善されている様子はなく、相変わらず待機児童は多い。
特に息子の学年(現時点で1歳児クラス)は群を抜いて待機が多い。ここ5年の逗子の新生児は400〜350名あたりを推移しながら微減傾向。それに対し、今年度1歳児クラスは延べ177名の待機児童がいる(下記の表を参照)。
こう言った状況なので逗子市の場合、「特定の園に通いたい!」という思いがあってもそのハードルはとても高く、入れればラッキーでどこに入れるかは二の次なのだ。
必ずしも新生児全員が保育園を希望するわけではないこと、転入出があるので正確とはいかないまでも大まかに新生児の数がわかっていること、以前から待機児童が一定数発生し続けていること、子育てをする上で、「働きたいと思った時に働ける(もしくは復帰できる)」「子供を預けることのできる環境がある」ことは重要だ。にも関わらず、受け皿が改善されないことに僕は理解に苦しんでいる。
*逗子市出生数推移(住民基本台帳を参照):
2013年402人、
2014年369人、
2015年379人、
2016年381人、
2017年344人、
2018年353人、
2019年345人
令和3年3月保育所等入所可能人数・入所待ち人数一覧(令和3年2月3日版)
自分が当事者になってわかること。
自分が当事者になって苦労していたこと、園が解決に向かうほど増えていかないの状況での保活はあまりにも不毛なので、前述のFBページや個人のSNSで時々この話題に触れるようにしている。
新年度(21年度)から0歳児クラスの受け入れが若干は増える。けれど、それではまだまだ問題の解決には程遠い。長男の保活で、一次募集に落選した際目の前が真っ暗になったが、気を取り直し、認可外に連絡を入れ相談した(入園を前提にしないと相談に乗ってくれない、もしくはこの時点でそもそもキャンセル待ちだったり、入園できないことを回避するためにあの手この手が必要だ。ちなみに、第2子の際は保育園の入園希望を提出する秋の時点で認可外はキャンセル待ちすら受けていなかった。はっきり言って保護者にとってはとても厳しい状況だ)。
自分が親になるまでこんなにも保活が大変だと思わなかったし、保育園に入るための点数表(共働きなら〇〇点など自治体ごとに配分の異なる表があり、その加点の高い順に入園の割り振りがされる)も第1子と第2子で配点が変わっている。状況に応じて配点が変わるのは理解できるが、保護者にきちんと情報が届くもしくは、情報を取りに行った際にきちんと情報が取れるようにするのは義務であると考える。初めての時は何が何だか分からなかったし、そう言った説明も窓口にかじりついて説明を求めない限りしてくれることはないからだ。
このことを書いた、もう1つのきっかけ
娘を連れて、ベビーカーを押していた時のこと。反対から自転車がやってきてすれ違うことができなかった。また、傾斜のついた歩道では車道に落ちないようにベビーカーを押すのは難儀する。長男の時にも思ったが、再び街中の歩道の狭さを痛感した。
ふと思ったのは、もしかしたら車椅子でも同じようにこういった道は不便なのではないだろうか?ということ。これは逗子に限ったことではないと思うが、歩道が狭いのですれ違いはもちろん、そもそもの通行に難儀する。
歩道を作る際に、整備する際に、工事する際に少しでも利用者のことを考えたら、全部とは言わずともできる取り組みだったり、電柱やら街灯の立てる位置を見直すなど出来ることはあるのではないだろうか?
想像力を働かせることは大切だ。
いろいろな立場になって物事を考えることも心がけている。歩道の通行と合わせてハラハラするのが自転車の通行。不定期で僕も自転車に乗る。10年ほど前に買ったマウンテンバイクを引っ張り出してきて、葉山に蜂蜜を届けに行ったりと大した距離ではないのだけど。。。
自転車は歩道ではなく、車道を走ることになっている。何が怖いって、脇を追い越していく車の存在。必ずしも煽っているわけではないのだろうが、バスやトラックが真横を通り過ぎると、その噴き上げる風に煽られる。僕でそう感じるのだから体格が小さい人ならもっと強く感じているだろう。
自転車が走る位置を示すために線が引いてあるケースもしばしばあるが申し訳程度のものが大半だ。側溝の上、傾いた車線…まっすぐ走れないので車道の脇を走るのは本当に難しい。だから、なるべく安全なところを走りたい。これが自転車を運転する際の思い。
転じて車に乗ると、自転車がフラフラしたり、突然ビュンと曲がってきたりとハラハラする。僕は幸い、自転車に乗るのでもしかしたらこの自転車はこの交差点で曲がるかもしれない…などと多少は予測をすることができる。
立場が変わったときに相手の側に立って物事を考えたり、振る舞うことができるというのは重要だ。そして、身近な例に置き換えると結構両方の立場になっていることもあるのではないだろうかと思う。けれど、自転車に全く乗らない人からするとそういった想像は結構難しいかもしれないが…。
話がとっ散らかってしまったが
先が見えない情勢では、気落ちしやすくなったり今まで以上に物事が思い通りにいかなくて不安や心細さを感じる機会が増えていると思う(少なくとも僕はそうだ)。だからこそ、日々の暮らしにおいて、色んなものを観察し、好奇心のアンテナを大切にし、どんな些細ことでも考えてみることが今まで以上に大切になると思っている。
気になったことは「気になるんだよね。」と、分からないことは「これって実はどういうことか教えてくれませんか?」といった風に、知らないことを聞くことや分からないことを自然に口に出来る世の中であれば、現状を打開とまでは行かなくても多少なりとも上手くやっていける、そんな気がしている。
【今後の予定】
4月〜「逗子ジュニアトレラン部」*参加者募集中!
4/11(日)第6回KANAGAWA Jr TRAILRUN in 逗子・神武寺
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