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白昼百物語 三十話目~学校の怪談

小学生のころ学校の怪談という映画が好きだった。当時大ヒットしてたしか4まで作られたはずで、全て映画館に見に行った。特に1と2はコミカルな要素も多く、ビデオをレンタルしてきては何度も見た。懐かしくて最近見直したのだが、やはりいい映画だった。本当にあったら嫌だろうが、子どもだけの一夏の怖い体験がなんだかうらやましかった。
学校の怪談1の中で、男の子のいたずらで教室の天井に赤い手形が発見されてみなが怯えるシーンがあった。映画の中ではすぐにそれはいたずらだとばれるのだが、当時私の小学校でも学校の天井に手形がみつかって、友人と驚いた記憶があった。しかしそれは赤色ではなく、汚れた手をなすりつけたような茶色だったと思う。しばし友人と盛り上がったが、映画のようにいたずらだろうと結論付けて終わったように思う。
しかし今考えると、教室の天井はかなり高い。そして小さな子どもの手だった。あれをつけようとすると、机を何段も重ねたりと、結構大変な仕事だろう。
ほんとうに、誰かのいたずらだったのだろうか。

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