「ポケモンの没プロット」がなぜ生まれたのかを追うために…
1997年4月1日、夕方6時30分に放送が開始され、以降20年以上もの間、人々に親しまれているテレビアニメ、「ポケットモンスター 」
この作品には、放送初期に構想されながらも、空前の大ヒットによって映像化されることがなかった、幻のプロットが存在する。
後に当時のシリーズシリーズコンストラクション(シリーズ構成)であった脚本家、首藤剛志氏が晩年、WEBアニメスタイルの「シナリオえーだば創作術」というコラムでその一端を書き残し、大きな話題になったという。
現在は「ポケモンの没プロット」という名でネットの百科事典サイトなどに大きく掲載され、ポケモン好きや都市伝説系YouTuberがこぞって紹介するようになった。
しかし、コラムで紹介された最終回や映画のプロットそのものや、首藤氏がなぜそのプロットを構想したのかについては取り上げられる一方で、そもそも、それを生み出すことになったポケモンというテレビアニメの制作環境がどういうものだったのかを紹介しているものが少ないように感じる。
これは、現在も参加している関係者が内部事情を明かさないとかではなく、たとえ出版物などで明かされていても、実際に何か映像作品を作った経験のある人か、まかりなりにも、そういった勉強をしたことがある人でなければ、理解することが難しいからなのかもしれない。
そこで僕は、まず、「ポケモンの秘密」や「ポケモン・ストーリー」という本を読むなどして、どのような体制でポケモンのテレビアニメが作られているのかを知り、記事としてまとめてみようと考えたのである。
こうすることで、「ポケモンの没プロット」というものを、今まで誰もネットで書かれることがなかった視点から見ることができるだろう。
そして、今後、僕らが何かを作っていく上で大切な、何かしらのヒントを得られるかもしれない。
というわけで、これからポケモンのアニメがどのように生まれたのかを、一緒に紐解いていこう。
To Be Continued...
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