スイッチ ≒ 手技療法
今回は、
「 “スイッチ” と “手技療法” 」
ということで、
手技療法の所掌範囲について、電気設備を例にとって説明していきます。
さて、
一般的に、常に一定の量を供給するシステムにつきまして 、
(フィードバックループをもたない系統につきまして、)
たとえば、
電気の配電盤をみてみますと、
各機器ごとに、ノーヒューズブレーカや、スイッチとヒューズを取り付けることは、当然のことです。
「ヒューズ」は、
その該当する系に対して異常がおこった場合、
他の系に影響を及ぼさないように
その系を自動で遮断する為に設けるのが普通です。
そして、
「スイッチ」は、
不具合があった時、その系を手動にて強制的に切り離したり、
メンテナンスをする為、等に設けます。
つまり、
このスイッチ&ヒューズはとても重要な設備で、
これがない場合には、
その系「全体の破壊」のおそれにつながります。
ちなみに、
実際の制御されたシステムにおきましては、
それに加え、
各設備の情報をあらかじめ監視しておき、
その条件により、
シーケンス制御や、連続ループ制御をすることにより、
未然に設備の破壊や系の保全をはかる
ということをしています。
しかし、
ここでは、それまで付け加えて説明すると話しがかなり長くなりますので、
シーケンスや連続制御をつかった自動監視・診断・復帰システムは、考えから排除しまして、
(本当は、これが、とても重要なのですが・・・・といいますか、カイロプラクティックはこのシステムと最も関わり深いのですが・・・、今回は なし ということにします。)
前述しておりますスイッチ&フューズのみを使った電気設備につきまして
話しをつづけていきますので、ご了承ください。
ということで、
このシステムを「人間」に置き換えますと・・・
ひとつの側面からみた場合ですが、
悪い箇所があった場合、
その該当部位を、
「自然に腐る」というのが、「ヒューズ」で、
「手術で切る」というのが、「スイッチ」
といったところでしょう。
しかし、
人間の各部位は、
交換できるものではありませんので、
このスイッチ&ヒューズのシステムを機能させることは最終手段であり、
なるべく使用しない方向でいきたいものです。
それでは、
人間におけるスイッチ&ヒューズのシステムを
できるだけ機能させないようにするには
どうすればよいでしょうか。
これは、もちろん次の3点しかございません。
■ 該当部位を常にメンテナンスする。
■ 該当部位に接続されているライン(神経・血管など)を常にメンテナンスする。
■ 該当部位の異常により二次的に影響のでる箇所、および、該当部位に異常をもたらす可能性のある箇所もあわせて常にメンテナンスする。
実際には、
人間の制御は極めて複雑で、
破壊されるか・しないかのイチゼロの制御ではなく、
各部位の情報を常に監視し、
自動監視・診断・修復システム(自然治癒力)・・・〔シーケンス・連続制御〕
により、正常な体を管理していおりますが、ここでは先程申しましたように、それらはおいておきまして、
今回のオープンループな制御システムにおいて
正常な身体を保つ為に必要なことは?
ということで考えています。
ということで、
人間における、
前述のオープンループの制御システム上で、
なるべく早く、異常部位を修復・復帰させるためには、
「該当部位」と、
「該当部位に連動・関連する箇所」、
および、
「それらの部位に接続されている神経・血管など」
につきまして、
「常にメンテナンス」
を行っていかなければならないのです。
つまり、これらを念頭において考えてみますと・・・
病因の3要素(構造・化学・精神)
および
私達が行う施術と、病院の治療の
「所掌範囲」が明確になり、
自然と「手技療法」で出来ることが見えてきます。
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