【1946年】『100歳まで生きるには』 Dr.G.R.クレメンツ ~ THE CHIROPRACTIC HOME MAGAZINE 1946年6月号 ~
今回は、『 The Chiropractic Home Magazine 』1946年6月号 に掲載された 「100歳まで生きるには」 という記事を 紹介させていただきます。
本記事は、カイロプラクティック中興期 における健康についての考え方がわかる興味深い内容だと思います。
それでは、私が 翻訳・編集 しました 本記事の内容を ご覧ください。
『100歳まで生きるには』
Dr.G.R.クレメンツ
THE CHIROPRACTIC HOME MAGAZINE
1946年 6月号
「もし、あなたが、毎日何を食べているのか教えてくれたなら、あなたの体の調子を言い当てることができるでしょう。」
というようなフレーズが、何年か前から広く世間に広まっています。
そして、現在、多くのアメリカ人の健康に関する全ての努力が、長寿の秘訣とされる「食べる事」についての意識に向けられています。
そこで、今回、Dr.クレメンツが、私達に本当の「長寿の秘訣」を教えてくれます。
DR.クレメンツは100歳過ぎても未だ健在であり、長寿についてまとめた本の著者でもあります。
表題の「100歳まで生きるには」は、Dr.クレメンツが1914年に著した本の題名です。
この本では、Dr.クレメンツは、「長寿の秘訣が何であるのか?」、「人間の器官を正常に保つ要素の、現在の 仮定は正しいのか?」を検証し、「生きることの基本原則」としてまとめています。
今回紹介するDr.クレメンツのレポートは、「100歳まで生きたいと願っている」そんな皆さんの生きるヒントになるのではないでしょうか。
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あるニューヨーク栄養学会の会長は、「長寿の秘訣は食事以外にはない」と信じていました。
彼の本には、彼のある月の食事の全メニューが紹介されており、その序章のページには次のように書かれています。
「多くの人々は、食べ物についての疑問があっても、それを勉強する時間を持っていないことでしょう。
そこで、私が完全なる健康を確立する為の食事における、食材の選択、割合、調理方法について、お教えいたします・・・・」
さて、「完全なる健康の確立」の為に必要なものはなんでしょうか?
それは、完全なる健康を確立する為の食事を提唱してきたこの栄養学者がアドバイスしていたことなのでしょうか?
そうだとすると、今は亡き彼の死の原因は何だったのでしょうか?
完全なる健康を実現する為には、非常に幅広い様々な条件を考えなくてはなりません。
おそらく、この地球上の誰も完全なる健康をもってはいないでしょう。
もちろん、この栄養学者も完全なる健康を持っていなかったと思います。
彼の本には彼の写真と肩書きも載せられており、栄養協会の会長、栄養学校の創設者、5つの栄養百科事典の著者と記されていました。
そして、「長寿というのは、食べ物と食べる事に注意を払うことが基本原則である」と紹介されていました。
彼はただの栄養のエキスパートではありません。トップ中のトップの栄養学者です。
それゆえ、食べ物と、食べる事が、私が信じるような完全なる健康生活の大きな要素であれば、彼の人生の 歴史の上で、その答えである根拠が表されているはずです。
現在、彼の本を初めて読んでから30年以上たちました。
ここで、彼の死亡時の状況について振り返ってみたいと思います。
彼は、ある日、食べ物と食べる事に関する講義をする為に、ロサンゼルスに行きました。
そこで、彼の早過ぎる死は、突然やってきたのです。
講義が終わる直前に、肺炎発作の症状に襲われ、病院へ搬送された後、すぐに息を引き取ったのでした。
享年70歳でした。
彼は、人々に「100歳まで生きるにはどうすればよいか?」という内容を講義していましたが、残念なことに、その彼自身、「30年分」、目標を達成することができませんでした。
私には、伯父が2人おり、1人は、93歳まで生き、もう1人は、97歳まで生きました。そしてその2人のお祖父さんは、110歳まで生きました。
伯父達は長寿を全うしましたが、彼らは、完全なる健康を確立する為の食事方法など全く知りませんでした。
しかし、彼らは農業にたずさわっており、日々、「新鮮な空気」を吸い、「たくさんの太陽の光」を浴びながら生活してたので、それが長寿に役立ったのかもしれません。
この事を考えると、この栄養学者の死亡時の担当医が、私に教えてくれた「彼の肺の手術では、1パイント(0.47ℓ)もの膿が排出した」という事実は、とても興味深い内容であるように思えました。
そして、この健康的な生活を実践していると思われた栄養学者の体の器官が、こんなにも酷くなっていたことに対して、私は、本当の「生活の基本原則」について、少しでも知りたいと考えるようになりました。
そこで、まず私は、人々がどこで働いていて病気になったのかを調査することにしました。
しかし、この結果は、途方に暮れるほど様々な場所があげられており、非常に悩みましたが、まずは、食事に関する分野から離れて、長寿の秘訣を見つけることが事が必要であると考え、それらの共通項を見つけることに情熱を燃やしました。
そして、ついに、私は、健康で生活することを維持するのは、食べることより、更に重要な要素が存在することを発見したのです。
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