おかげさまで 第41回くらしの工芸展 ~消費者をやめて愛用者になろう~ へ入選をさせて頂きました
ある日知人から「第41回くらしの工芸展」の情報が入りました。
これまでの人生で何かの公募展へ応募をしたり、審査を受けたりする機会は
皆無だったのですが、独学(本当は独遊と言いたい)にて、ここまで続けてきた
木工、それが果たして専門家の視点では[どのような評価になるのか]それをここで
あえて受けてみる、それも良い機会かもしれないと、ふとそう思ったのです。
自分の立ち位置・自分が発信をする作品の位置、その客観的な評価を受けてみる。
ギリギリの線、それは入選。 せめてそれが叶えば、と。
思えば決して少なくは無いこれまでの人生の中で、これがほかの人から初めて
受ける審査、その評価の機会でありました。
このたび、こちらへの応募をしてみようという気持ちになった、その大きな
きっかけは、なによりもまず、その名前。 「くらしの工芸展」
私の作品は、どこかに飾って、それを愛でてもらうものではなく、できることなら
日々、まさに暮らしの中で毎日気軽に使って欲しい、それを願い、それを目指し
塗料も取り扱いが簡単なもの、中に入れる飲み物・食べ物の味わいの邪魔をしないものを選んできていました。
又この「くらしの工芸展」に深く関わられておられたのは、故・工業デザイナー
秋岡芳夫先生であり、更には、私が選び長年塗布をしてきている塗料、その塗料の
開発に関わられたと伝えられているのが、この秋岡芳夫先生。
この塗料との出会いがここまでの私の木工活動の柱となる道筋を支えてもらって
いたと言っても決して過言ではなく、これが、このたびの応募の大きなきっかけのひとつでありました。
また何よりも、秋岡芳夫先生が遺された言葉。
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昭和58年 第1回から第14回まで「くらしの工芸展」の審査員をつとめた
工業デザイナー故・秋岡芳夫氏は、過剰な消費社会の到来にいち早く警鐘を
鳴らし、「消費者をやめて愛用者になろう」と呼びかけました。
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以上「第41回くらしの工芸展、公募資料」より抜粋、引用。
同記事の中に続く、公募の趣旨にも心を惹かれました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・生活者が使い捨てをやめ、本当に気に入ったものを長く使い続ける丁寧で
工夫のある暮らし。良いものを自分の目で見て触れて選ぶことから始まります。
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以上、同「第41回くらしの工芸展公募資料」より抜粋、引用。
事前に公開をされていた、審査のポイント
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1 .伝統的な技術・技法や素材の特性を生かしていること
2.新しい発想や遊び心をもった独創性があること
3.使い手のニーズや生活に根差したデザイン性があること
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以上、「第41回くらしの工芸展」公募資料より抜粋、引用
私の作品が、もしも審査員の方々のお眼鏡に叶うとすれば "2番目かな"という点に
気がついたのは、実のところ、もう作品の搬入を済ませた後、その結果を
待つばかりとなった時だったいうのも、今となっては笑い話に他ならないの
ですが・・・
けれどやはり、私の作品が選ばれたそのポイントは
[新しい発想や遊び心をもった独創性があること]だったのかもしれないな、と
今は遠く彼の地へ思いを馳せたりしています。
入選をしたからと言って
これからの製作にあたり何かが大きく変わるわけではなく、何らこれまでと
変わることなく、ただコツコツと製作を続けてゆくのみなのではありますが、
今回の入選までのその道のりには、やはりこれまでに数ある様々な物の中から、
私の作品を手元へと望み大切な大枚をはたいてまでもご購入をして下さいました方々の形あるご支援、そして私の活動へと深い関心を寄せつつ時には叱咤激励を
寄せて下さっている皆様の存在があってこそなのだという事を、今改めて感慨深く思うばかりであり、これまでのご厚意へ深く強く感謝を込め、僭越ながら、
ここに、このたびの入選のご報告をさせて頂くことと致しました。
尚、入選作品につきましては、来る
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第41回 くらしの工芸展 ~消費者をやめて 愛用者になろう~
10月31日火曜日~11月5日日曜日
9:30から17:30 (初日は10:30から 最終日は午後4:30まで)
熊本県伝統工芸館 一階展示室
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・にて、ほかの皆様の素晴らしい入賞・入選作品と共に展示・抽選販売をして
頂くことになっております。
どうぞぜひこの機会に会場まで足をお運び頂けましたなら幸いです。
最後の最後になってしまいましたが、これまでにご縁のありました皆様には
今改めまして心より感謝御礼を申し上げるばかりです。今後とも、どうぞ
変わらずのご支援・ご指導の程を、どうぞよろしくお願いを申し上げます。
追記・一番最初のプロフィールはこちらです