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茶道

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茶道歴16年の30歳。進学・就職・結婚・子育て・転勤など、人生の節目を迎えながら、自分のペースでぼちぼち茶道をつづけています。好きなものをぎゅっと抱きしめる。
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【和菓子のおはなし】 修善寺和楽製 『共白髪』

  9月の敬老の日に合わせて、伊豆市の和菓子屋『修善寺 和楽』さんの店頭に共白髪が並んでいます。共白髪(ともしらが)とは関東式の結納品のひとつ。白い麻糸を束ねて白髪に見立てたお祝い品です。「友白髪」や「友志良賀」と表記することもあります。   夫婦が共に白髪になるまで長生きできますように、丈夫な麻糸のように強い絆で結ばれますようにという長寿や夫婦円満の願いが込められています。   修善寺 和楽さんの共白髪は、そんな結納品の共白髪を練りきりで表現した和菓子です。麻糸の部分には

キラキラ日記 [水無月の茶道教室]

庭の葉を通った光は、 その影をまっすぐに落として、畳や板間を黄緑色に輝かせます。 水無月第1週の茶道教室の空気は、 ・生き生きと茂る初夏の庭。 太陽を求めて枝をのばす木々、 光を透かせたまだまだ薄く光沢のある若葉、 しっとりと湿った苔の青、 幹に張り付く翡翠色の地衣類、 雀の声がどこからか聞こえる。 ・襖の隙間から垣間見える いろんな緑が光り、陰る世界。 ・花は、 蛍袋(ホタルブクロ) 仙翁(センノウ)の白 露草(ムラサキツユクサ)の白・紫 穂咲き七竈(ホサキナナカ

キラキラ日記20240605 [久しぶりの茶道教室]

・春まで通っていた茶道教室に久しぶりに伺う。 自宅から高速道路にのって、1時間半。 普段、遠出をしない私にとっては、なかなか緊張する小旅行だった。 ICを通り、高速に乗ってしばらくは、 手に汗握りながら、ぎゅっとハンドルをつかむ。 無意識だったけれど、 帰ってから肩がとっても凝っていたので、 運転中、力が入っていたのだと思う。 2ヶ月のぶりの茶道教室は、 見知った場所であってもそれなりに緊張して、 前夜はドキドキして少ししか寝られなかった。 だけど、道中の運転で緊張