10年と10年
SEMENTOSという看板を2014年10月に立ち上げて10年の月日が経ちました。
2024年10月9日にShore&Woods Recordingsから2nd full album「文読む月日」がリリースされました。
同月20日に下北沢SHELTERにてレコ発ワンマンライブを開催します。
そこから全国20箇所のツアーを行い、2025年3月9日に渋谷CLUB QUATTROにてツアーファイナルを行います。
今回のアルバムタイトル「文読む月日」は、レフ・トルストイという小説家の本のタイトルからで、この本は古今東西の聖賢の名言が文庫本3冊分ずらりと並ぶ壮大な内容なんですが、
自分としてはそういった意味合いよりは、自分が読んできた沢山の本から想い感じたことを言葉にしたアルバムと言う意味合いで、その中でもとても影響を受けたトルストイの著作の中から彼にとっても特別だったされるこの本から拝借しました。
このアルバムを出したいと思い構想し始めたのはコロナ禍真っ只中で、ライブハウスの店長という職業の自分にとっては、
当時色んなことが起き過ぎて、本当に考えさせられることだらけでした。
歌を歌うようになってから、自分に対して歌詞を書くことが多かったんですが、他者に向けた歌も前より歌うようになりました。
この数年は、これまでの自分を反芻しながらも世の中の出来事、読んだ本から感じたことや日々の生活の中で、自分の中でものすごく変化があり、今回の曲はその頃に書いた曲が多いのでその思考も色濃く反映されています。
自分語りになりますが、簡単に上京してからの話。
高校卒業後に大学進学で香川県観音寺市という田舎から上京(千葉だったけど)、バンドを真剣にやりたくて大学をすぐ辞めたんですが、バンドはその一月後に空中分解。(その1年くらいは一応Voをやっていた)
途方に暮れながら、千葉で活動していたバンドにメンバー募集で加入。(ここからリードギターに転身)
1年ほど活動しましたが、自分で作曲した音楽がやりたくて脱退。
東京に住んでいた地元の友達の家の屋根裏に転がり込んで、MTRで宅録した曲をmy space(今でいうとSoundcloud的なやつ)にアップロードしながら、メンバー探し。
2008年に漸く自分中心のバンドを組んで20代はそのバンドに心血を注いでいました。
田舎から出てきて大学も辞め一心不乱で活動してきたバンドは鳴かず飛ばず。
7年活動してメンバーから活動を休止したいと打診があり止めることに。
それでも音楽がやりたくて、歌は下手くそでしたが弾き語りを始めたのが29歳のとき。
当時、下北沢ERAのホールスタッフとしてアルバイトをしていて、身内イベントで先輩からなんかやれってことで弾き語りをやることに。
松山千春のものまねを泥酔状態で歌って酷過ぎて怒られて、見返したるって気持ちで作った曲が、「郷愁」と「こんな夜は」でした。
この頃より少し前くらいから本をよく読むようになったんですよね。
トルストイとヘルマン・ヘッセに出会えたのは本当によかったです。
(郷愁という曲はヘッセの本のタイトルから拝借しています)
初めてオリジナル曲で弾き語りライブをしたのは、NINE SPICESだった気がします。(ミノタケの田中くんのイベントだったはず)
そのときに見てくれた人たちに褒めてもらえたのが、自分で歌ってやってみようと思ったきっかけでした。
その後、弾き語りで一緒だった山下ゆうき(ex.わがままカレッジ)と意気投合し、たまたま打ち上げにいた瑛二(Eiji Nagamatsu and the Enelwalkerz)と勢いで組んだバンドがSEMENTOSでした。
それが上京してから10年、29歳の秋。
そこから更に10年、幾度となく体制を変え、今や正規メンバーは己のみになりましたが、ばばさんや髙石くんを始め、沢山の方々のサポートの元30代最後に人生最大規模のリリースツアーをさせて貰える。本当にありがたいことです。
20年経ってもバンドがやりたいという気持ちが途絶えない、バンドって凄いですよね。
同世代のバンドは本当に極少数になってしまいましたが、俺たちが存在していることで繋がっていくことがあると信じています。
そんなアルバムが作れたと思います。
相変わらず本当に世間や流行りからは全く後押しされないですが、自分で切り開いた道の先に出会った人たちのおかげでやり続けることが出来ています。
俺たちも誰かのそんな存在になりたいと思う。
絶望することもありますが、まだ立ってます。
屍を腰に巻き付け、けもの道をゆく、死に様はまだ知らない、わけです。
是非聴いてください。読んで頂いてありがとうございました。
https://orcd.co/96odr7m
皆さま日々の生活をご自愛ください。
ではまた、全国の会場でお会いしましょう。
SEMENTOS 藤村
-Information-
-Release Info-
SEMENTOS
2rd full album 「文読む月日」
1.けもの道
2.合言葉
3.百鬼夜行
4.与太話
5.どんと構えて
6.震える程に
7.文読む月日
8.プログラムされた蟻
9.まぼろし
10.歯車
全10曲収録 ¥3,080-(tax in)
Shore&Woods Recordingsより
2024.10.9 配信Release / 2024.10.21 CD Release
-取扱店舗-
SEMENTOS BASE:https://sementos.thebase.in/
9spices distro(東京)
LIKE A FOOL RECORDS(東京)
stiffslack(名古屋)
FLAKE RECORDS(大阪)
TOONICE(高松)
1020DISTRO(新潟)
thoroughly blue distro(仙台)
va_nguoi_bao_ve(東京)
Whitekross(大阪)
TOWER RECORDS 新宿店
-全国Tour Info-
2024.10.20(日)東京下北沢SHELTER ONE-MAN
2024.10.25(金) 大阪南堀江SOCORE FACTORY
2024.10.26(土) 香川高松TOONICE
2024.10.27(日) 愛知名古屋stiffslack
2024.11.2(土) 北海道札幌REVOLVER
2024.11.3(日) 北海道函館ARARA
2024.11.4(月) 北海道苫小牧ELLCUBE
2024.11.23(土) 福島いわきclub SONIC
2024.11.24(日) 宮城仙台BIRDLAND
2024.12.7(土) 千葉LOOK
2024.12.8(日) 栃木宇都宮HELLO DOLLY
2024.12.14(土) 神奈川横浜B.B STREET
2024.12.15(日) 埼玉秩父ladderladder
2025.1.11(土) 京都nano
2025.1.12(日) 奈良NEVERLAND
2025.1.25(土) 山梨甲府KAZOO HALL
2025.1.26(日) 静岡三島ROJI
2025.2.22(土) 鹿児島SR HALL
2025.2.23(日) 佐賀RAG.G
2025.2.24(月) 福岡秘密-Himitsu-
2025.3.9(日) 東京渋谷CLUB QUATTRO 【TOUR FINAL】
各所こちらからお取り置き可能です。
sementosjapan@gmail.com