先日、ある経営者様とお話をする機会がありました。その際、同社様のマネジメントチームについて次のような振り返りをされていました。
幹部人材登用の人事を最終判断するのは経営者の仕事でもあり、悪いことではありません。そのうえで、自分の選り好み人事でイエスマンを集めてしまっていないかという振り返りをなさっているわけです。そして、自分をよく知っている社外のチューター的な人物に師事し、自分の判断が鈍っていないか、自身を見つめ直す時間をとるようにしていると聞きます。
偉大な経営者だった松下幸之助氏は、経営者には素直さが最も大切だと説いていたと聞きます。松下氏がいろいろな一流の人物と会う中で、一流といわれる人には素直な心を大事にするという、その一点の共通点があることを見出したことによるそうです。
東洋経済オンライン記事「松下幸之助は「素直な心」が成功の要と考えた」には次のようにあります。(一部抜粋)
松下氏は、自らつくった「根源の社」の前に座り、次のような時間をつくるのが習慣になっていたそうです。
松下氏の著書に『素直な心になるために』があります。この本にある「素直な心を養うための実践十カ条」は次の通りです(PHP研究所サイト参照)。まず、素直な心になりたいという強い願いをもつことが重要だとしています。
同経営者様は、素直さを求めたいという気持ちが、冒頭のようなお話や社外のチューターも使って自己観照する行動となって表れているのではないかと、(勝手に)感じた次第です。
同社様の取引先や社員の方も存じていますが、総じて評判のよい経営者様で、結果としての業績も残しています。冒頭のようなお話がご本人の内面から湧き出ている時点で、実はそのような懸念は少ないのではないかと思います。
<まとめ>
素直な意思決定になっているか、振り返ってみる。