1月13日の日経新聞で、「80歳も筋トレ 生涯現役貫く 人生100年時代 筋肉増やす「貯筋」で備え」というタイトルの記事が掲載されました。私自身は、運動や筋肉を鍛えるのが良いことだというのは何の異論もなく同意していますが、正直なところその良さについてあまり理解が進んでおらず、あまり実行できていません。
同記事の内容は、「生涯現役を貫くには体が資本。健康的に日常生活を送ることができる健康寿命を延ばすためにも筋肉量の維持が欠かせない」として、その意義を明確に感じさせてくれます。
同記事の一部を抜粋してみます。
私がこの領域へのアンテナが低いため疎かったのですが、気づかない間に筋トレに対する世間の意識と取り組みは高まっていた、ということを感じます。各社が健康経営のテーマを掲げる中で、事業所の中にチョコザップをつくる会社まで現れているというのを初めて知りました。
筋トレ採用をしている名正運輸の事例は、以前確かテレビ番組で見た記憶があるのですが、同記事で思い出しました。張り切って仕事と筋トレを充実させている社員の姿が印象的でした。
同記事をきっかけに、しばらく前から聞いていた知人の事例2つを思い出しました。
1人は、2025年の目標として真っ先に頭に浮かんだのがマラソンだったという経営者。仕事と直接関係ない目標のように感じてしまいますが、なぜマラソンを目標として真っ先に掲げたのかの理由について、同知人は次のように言います。
実に深い示唆だというのを、改めて認識しました。
同日付の日経新聞別記事「体鍛える経営者、部下の手本に ランサーズ社長 秋好陽介氏」からも抜粋してみます。
「2~3軒飲み歩き、おなかの出た社長と、日ごろから節制を心がけ健康的な社長。どちらに付いていきたいと考えるだろうか」 ごもっともです。私は数年前、減量に取り組んで体重を16キロ減らし今まで維持しているため、おなかは出ていませんが、筋肉は鍛えてないため腹筋は割れていません。
意志さえあれば確実に成果につなげられることに取り組む習慣が、不確実な変数が混ざってくる経営などに取り組むうえでの軸になる。示唆的です。
もう1人の知人の事例です。大きな怪我を負いながらも格闘技を続けている経営者がいます。
格闘技の最中にけっこうな怪我をしたそうなのですが、処置をしたうえでその後も続けているという話を聞きました。同知人は次のように言います。
格闘技が、経営者にとってそこまでして続けるべきものなのか、正直なところ理由が今ひとつ腑に落ちていなかったのですが、同記事と重ね合わせて理解ができた気がします。
冒頭の記事によると、「年1回以上筋トレをする人は1640万人(推計)と過去20年で倍増」とあります。
年1回以上の筋トレというのが、どの程度の取り組みからを指すのか不明ではありますが、1640万人ということは、増えてはいるものの、私同様に何も取り組んでいない人のほうが圧倒的に多数派ということになります。私自身、30歳のころに比べると疲れやすくなったという自覚があります。来る将来の70歳になったときに、30歳時点から筋力が40%ダウンするというのは、身構えてしまう話です。
私を含めた筋トレ未実施人口が実施人口に変われば、国全体の生産性向上と医療費抑制が大きく進展するかもしれないと思います。
私にとって極めて腰の重い領域ですが、一念発起して筋トレの行動目標を設定し、今年を筋トレ習慣化する元年にすることを決めました。
<まとめ>
今年を筋トレ習慣化元年にする。