知ってしまうと食べるのがコワくなる加工食品
今回は加工食品の闇の部分をお伝えしていきます。
以前、「加工食品はビタミン、ミネラルが不足していること」をお伝えしました。
加工食品自体があまり健康にとって良くないことは、なんとなくは感じているはずです。
しかし実際には、そうは言いながらも
加工食品をすべて排除していくことは現実的には不可能といえるほど、加工食品が日常のなかに浸透しています。
安くて、便利で、おいしい加工食品。
ただ、この加工食品がどのように作られているのか、
メリットとデメリットを知った上で、本当にいまのままの食生活でいいのか判断を下せるようになることが重要です。
「知っておけば回避できたかもしれないリスク」は、知ることで解消されるわけですから。
加工食品を作る際の優先事項
なぜ加工食品のビタミンとミネラルは少ないのか??
食品の扱い方が家庭と食品メーカーでは大きな差があります。
家庭料理では、食品の扱いについては、栄養を逃さないような調理がなされています。
たとえば、洗った野菜は長時間水にさらさない、青菜は茹ですぎないなど。
さまざまな工夫によって栄養をとるよう調理されます。
それに対し、加工食品では、
・食中毒を出さない
・日持ちする
・安い(材料の質を落とす)
・見かけがきれい
ということが食品製造の優先順位の上位で、
栄養の優先順位はずっと後です。
そういうわけで調理済みのサラダやカット野菜は、
安全衛生管理の面から、洗浄殺菌を繰り返していて、
その過程で栄養が減っている可能性があります。
ほんとに「1日分の野菜」がとれるのか
たとえば、「1日に必要な野菜はこれ1本!」のように販売される野菜ジュース。
実際、2007年に名古屋市消費者センターが実施した調査では、
350gを1日に必要な野菜の量として栄養価を計測したところ
大半は、1日の野菜の量を大きく下回る結果でした。
なぜこのようなことが起こるのかといえば、製造時は350gの野菜が使われてたとしても、
加工の過程でビタミン・ミネラルが損なわれているようです。
「作ってすぐ食べない」加工食品
作ったらすぐ食べられる家庭料理に対し、
加工食品の場合、作ったあとは数時間~数か月まで日持ちさせる必要があります。
そのために、高温処理や食品添加物がつかわれ、結果ビタミン・ミネラル不足を招きます。
特に、リン酸化合物。
これは、ウインナーソーセージ、ハム、かまぼこのような練り物、缶詰、カップ麺などに
リン酸塩(Na)や、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、ピロリン酸塩(表示では、「膨張剤」「かんすい」「乳化剤」)として広く使われています。
そのほか、「PH調整剤」などと書かれて、雑菌の繁殖を抑えるために使用される場合もあります。
このリン酸化合物の問題は、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、などミネラルの吸収を阻害してしまうことにあります。
やっぱりコワイ添加物の問題
添加物は、誰もが「怖い」「体に毒だ」とおもっているはず。
厚生労働省はこの点、ネズミなどの動物を使いさまざまな毒性のテストを行い、使用量、使用対象の食品を厳しく定めてます。
だから普通に食生活を送る限り、
添加物を摂っても問題ないというのが、国の考え。
しかしそれは、単品の使用でのテストであって、
複数の添加物でいっぺんに摂取したときの実験は十分になされてはいません。
「ネズミにAという添加物100gを使ったら死んでしまった。
だから人間には100分の1の1gまでにしておこう」
大雑把にいえば、こんな風に決められてます。
ただ、そもそもネズミと人間では消化能力、分解能力も違います。
それでも人体実験もできない以上、あくまで目安とするほかないわけです。
実際、ひとつの食品に単品でしか添加物が使われない、なんてことはあり得ません。
それなのに、複数摂取した場合の毒性については正確には明らかになっていない。そこに、添加物の怖さがあります。
ただ、食品添加物がむやみやたらに悪者扱いされるのも、一方でどうかな、と。
便利さ、手軽さ、安さ、という点においては、食品添加物抜きに実現できないことも、事実。
ですから、
単純に添加物を悪とみなすのではなく、
どう向き合うのか、どこまでなら自分は許容できるのか、が重要です。
そのためにも、
まずは、どういった食品添加物が使われているのか、
その添加物はどのような危険性があるのか
を自分で知っていく必要があります。
食品添加物と上手に付き合う5つのポイント
1、まずは裏の表示をよく見て買う
自分のキッチンに置いてないようなもの、たとえば漂白剤、ph調整剤、酸化防止剤、など、
難しい用語を覚えようとしなくても、
出来るだけ自分のキッチンでは用意しにくそうなもの、これが少ないものを選ぶのがコツです。
添加物ひとつひとつの毒性の知識などなくても、おのずと安全性の高い食品を選べます。
2.加工の度合いの低いものを選ぶ
加工の度合いが高くなれば、それだけ添加物は多くなります。
ご飯を例にあげると、
加工ゼロの状態が生米。
自宅の炊飯器で炊けば添加物ゼロのご飯です。
スーパーやコンビニで売られる、冷凍ピラフ、おにぎり、になってくると加工度は上がってきます。
自分でやる手間を省けば省くだけ、調味料(アミノ酸等)などの添加物は入ってきます。
時間がなくて、自分で炊いてられないという時もありますが、そんなときでも、
冷凍ピラフとかおにぎりに頼るのではなく、
その途中の段階のパック入りご飯にする
などの工夫をしてくことが大切です。
ほかにも、野菜。
そのまま買えば添加物はゼロ。
でも、カット野菜やパックのものになれば、
表示には載ってない殺菌剤が使われています。
日持ちするために、次亜塩素酸ナトリウム(※)という殺菌剤で消毒します。
しかし、この次亜塩素酸ナトリウム、などはカット野菜の成分表示には載ってきません。
なぜ、これが表示にはのらないのか、といえば加工工程で使われただけで、製品になったときには残っていない。
だから、殺菌剤という表示は免除されるのです。
ただ現場を知っている人の話では、消毒現場はすさまじいものだと。
殺菌剤の入ったプールに、カットされた野菜が次々に投げ込まれます。
それも、一度のみならず濃度を変え、数回はプールに入る。
メーカーによっては食べたときのシャキっとした食感をだすために、さらに
pH調整剤入りのプールにつけることも。
だから、カット野菜は日が経ってもしなびることなく、長持ちします。
「健康のために」カット野菜、パック入り野菜を買う人は多いと思いますが、
せっかく健康に気を使っているなら、
自分で生の野菜を買って、カットしていく方をオススメします。
※次亜塩素酸ナトリウム:市販で手に入れようとしたら、漂白剤のハイターとか、カビキラー、などの主成分として見つけることができます。
3.どんな添加物なのかを知る
自分が普段どれくらいの加工食品をとっているのか、それを知っていく。
まずは興味や関心を持っていくこと、
その知識があるだけで、〇〇っていう添加物は避けよう、など
知ることで身を守る手段を増やしていけるはず。
次第に添加物との付き合い方が上手になっていきます。
4,安いものだけに飛びつかない
安いものには理由があります。
値引きや特売の裏には、
材料の質を下げてその分を添加物を使い、
「それなりのもの」を仕上げる加工食品業者の仕事があります。それもプロの仕事。
「どれでも同じなら安いものを」と安易に飛びつく行為はリスクを含んでいると自覚しましょう。
5.サプリメントも必要
いくら添加物に気を使っていても、加工食品の割合をゼロにすることは不可能。
それならば、サプリメントで足りていない栄養を補うことも1つの手段。
ただし、サプリメントはかなり怪しい製品があり、
添加物だらけのものや、化学合成されたものなど、
逆に健康を害しかねないものもあります。
それに関しても、どこかお話していこうと思います。
まとめ
まずは自分の食生活にどれだけの加工食品が消費されているのかを知ることです。
そこから、自分がどれだけ手間をひきうけて、
加工食品を引いていく。
そのための知識も勉強していき、ヘルスリテラシーを高めていきましょう。
ではまた!!