『彌榮家だより』令和３年２月17日号［深く大きな愛と「ご恩送り」］

≪彌榮家だより≫　令和3年2月17日号

みなさま、こんにちは。
日本のこころを伝えるマナー講師　
彌榮家 代表の 加野房枝でございます。

「彌榮」とは、
「ますます栄える」「幾久しく」「永遠に」という意味の、おめでたい言葉です。

読者の皆様の日々の生活が、お仕事が「彌榮」に輝き続け、この日本がひとつの「家」として幾久しく続きますように、
私 加野房枝がお手伝いさせていただきます。

さて、
現在の七十二候は立春の末候
「魚上氷」
（うお　こおりを　いずる/こおりを　のぼる/こおりに　あがる）です。
暖かくなってきて湖の氷が溶けて割れ、魚が跳ね上がる頃、を指します。

北陸にはあと数日、大雪の予報が出ておりますが、
暦の上ではどんどん春の暖かさが増していますね。

※七十二候（しちじゅうにこう）
日本の季節には、春夏秋冬と、二十四等分した二十四節気、七十二等分した七十二候があります。
花鳥風月を盛り込んで表現される趣深い七十二候を、毎回ご紹介してまいります。

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［深く大きな愛と「ご恩送り」］

今回で第３号になります、この『彌榮家だより』
皆様にはいつもお読みいただきまして、誠にありがとうございます。

このメールマガジンを配信するにあたり、私は
この世にとって大切なこと、次代に伝え継いでいかねばならないこと、
それをどうしても皆様にお伝えしたいという気持ちが先行し、
配信のご許可やご挨拶が前後してしまった方々が大勢いらっしゃいました。
自身の軽率な行動を恥じ、
おひとりおひとりにお声かけさせていただいておりますが、
ご不快の念をおかけした方々にはこの場をお借りいたしまして、
あらためてお詫び申し上げます。

誠に申し訳ございませんでした。

このような未熟な自分にも、
お世話になっている方々や人生の大先輩の多くの方々が
「楽しみにしてるよ」
「すごく勉強になっている」
「ぜひ伝道師として前進してほしい」
とおっしゃってくださり、
ご自身の熱い思いや温かな思いやりをこめたメールやメッセージをたくさんいただいております。
たいへん有り難いことです。

もちろん、お叱りを受けることもございます。
人を叱る（怒るのとは違う）には相当なエネルギーを費やすことを、
私も存じております。
お叱りのお言葉も、
お褒めや励ましのお言葉と同じく「言葉の花束」として
ありがたく受け取り、肝に銘じております。

そして、この状況を驚いてもおります。
こんなにも愛を向けて親切にしてくださる方々が、
この世の中にはたくさんたくさんいらっしゃるのだと。
世の中の方々は、こんなにも大らかで、深い愛をお持ちなのかと。
その深いお優しさに、自然と涙が溢れます。

お叱りをくださる方々も、私の行動・起きた事実に焦点を当てて叱ってくださり、
私の思いや志の部分は尊重し、応援してくださいます。
ひとつの行動から「だからお前はダメなんだ」などといったことは、皆さん決して仰いません。

まさにこれこそ、私がお伝えしていきたい日本人の精神性。
それを伝導する役目を担うと誓っておきながら、
自身がそれをあらためて目の当たりにしたことで、
大きな驚きと深い喜びを感じております。

これまで私は、人様から良くしていただいた際に
ご恩をいただいた「その方」への「ご恩返し」という視点が主でした。
その方に対して、いつ、どうやってご恩をお返ししようか、
どうしたらご恩をお返ししたことになるのだろうか、
そのことばかりを考えておりました。

しかし、最近になって、
周りの敬愛する方々がしきりに「ご恩送り」
という言葉をおっしゃっていることに気がつきました。
自分が受けて嬉しかったことを、積極的に他の方にもする。
次の世代を担う人々を応援し、サポートする。
周りの人に心から優しくする。
そういったことが、ご恩を受けた方へのご恩返しにもなる。

この世は先人からのご恩送りによって、成り立ってきたのですね。

先に述べた、深くて大きな愛をお持ちの親切な方々は、きっとご自身もそのような思いをしてこられたのでしょう。
だからこそ、ご恩返しだけでなく、ご恩送りを意識されている。
そのうちに、それが自然とできるようになっている。

愛、こころ、優しさで世の中が回っていく。
これが理想的な世界なのだと思います。

それが民族の魂に組み込まれている日本は、古くからとっくに「持続可能な社会」であり、SDGsの魁ともいえます。
日本を深く知れば知るほど、その底力に誇りを持たずにはいられません。

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ではまた次回、お会いいたしましょう。
ごきげんよう。

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