骨頭変位-インピンジメントに対する介入-『Obligate Translation編』
どうも肩関節機能研究会の郷間です。
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今回は肩研note第3弾となります。
第3弾では第1,2弾の続編となる構成ですが、本記事のみを読んでいただいても十分理解できる内容となっております✨
それでは肩関節治療を考えるうえでとても重要な
”骨頭偏位のメカニズム、動態、治療方法”について解説していきます。
①骨頭偏位-obligate translation-
骨頭偏位は別名Obligate Translationとも呼ばれる現象です。
運動時に軟部組織のタイトネスなどが影響して骨頭が反対側(対角線上)にする現象を言われることが多いですが、それらを決定づける報告は私の知る限りありません。
ですが”骨頭が偏位する現象”というよりも”Obligate Translation”の方がイメージしやすいので私もときどき使わせてもらっている言葉です。
言葉自体は 必須ではありません!
少しイメージし難いですよね。
通常、肩甲上腕関節において上腕骨頭は軸の中心を上下や前後に移動します。
では、通常の骨頭運動が破綻した場合はどのようになるのでしょうか?
通常の外転運動では外転に伴い骨頭は”転がりと滑り運動”が生じます。
では下方組織のタイトネスが生じている場合、骨頭はどのように動くでしょうか?
そうです。骨頭が下方に滑ることができず上方に移動(骨頭偏位)します。
このとき、ただ単に骨頭が上方に変位するだけであれば何も問題はないのですが、上方には肩峰があるため上腕骨頭と肩峰が衝突(インピンジメント)したり、第二肩関節を構成する棘上筋や肩峰下滑液包が挟み込まれてしまう可能性が高くなります。
このような無理な動作を繰り返すと、大結節や肩峰がレントゲン上でモヤッと白く映る”骨棘”や”腱板断裂”の原因となるため極力避けておきたい動作の1つです。
なんとなくオブリゲートトランスレーションのイメージはついてきたと思います!
ではここからは
②内旋運動に伴う上腕骨頭前方偏位の動態観察
まずは肩関節を後面から描出した上腕骨頭前方偏位の動態観察を供覧していきましょう!
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