乳がんと心*働き方・自分のタイミングを前向きに考える
◆病は気がつけばいい
37歳で正社員から離れたのは、乳がん治療で心身ともに疲弊していたから。これは表面上の理由、とはいえ嘘ではなく、疲弊したから奥底に眠っている思いが浮き彫りになってきた。
病というものは本音を知ることだったり、何かのタイミングなのだと思う。
私は、どことな〜く、稼ぐための仕事をしたくなかったのである。週3日くらいでいい。ゆっくり子育てしてみたい、学んでみたい、違うことしてみたいという気持ちが浮き彫りになったのだ。
病は自分を責めたりせずに、「あぁ、そういうことかぁ。病気が教えてくれたんだね☺」って気づけばいい。
◆予期せぬことを面白がる
辛い出来事、悲しい出来事は無理にポジティブに捉えなくていい。それは癒す段階であり、面白がるなんてできない。どんなこともタイミングがあると思っている。
癒してばかりいると、飽きてきて、これもちゃんと自分の感覚として教えてくれて、チャレンジの時だと思う。
37歳で正社員を離れ、ちらりと後悔したこともある。やめていなければ、経済的安定はあるから。だけど、続けていたら、子供たちといる時間や学ぶこと、心行くまでの長いお休みなど、仕事以外にやりたかった何かをやることはできなかったから。
そして、また働きだした。稼ぐことではなく、働いてみたいと思った。そうしているうちに、稼ぎたいと思うようになった。
そう思うと、働き方とはなんだろうか。この世でやって置きたいことの優先順位であり、時によって順位は入れ代わる柔軟さを持って、面白がっていこうと思う。