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乳がんと心*「私らしく生きる」とは

承認されないかもしれないコストを
支払わない限り、
自分の生き方を貫くことはできない。

『嫌われる勇気』
岸見一郎・古賀史健 著、ダイヤモンド社


この言葉が好きで、承認欲求を知ることは、生きるヒントになる。

承認欲求は、人からどう見られるか、所謂「体裁を気にする」だけではなく、そのもっと奥底に「生きていていいですか?」が眠っていると思うのだ。


◆働き方は生き方

私は、平たく言うと
大学卒業後、約15年正社員をして、乳がんをして、辞めて、今、アルバイトをしている。

乳がん治療終了後、
自分のペースで働きたい
という気持ちを優先しつつも
「正社員で働き続けていれば良い人生」
そんなことをチラつくことがあった。

だけど今は
アルバイトの私を気に入っているし、
ひとの常識に揺らぐとしても
私は私らしさに戻ってくる。


大学などの教育は活かすものではなくて
経験として軽やかに捉えるようになった。


◆「生きていていい」と認めること

思い返してみると
私はずっと体裁を気にしてきた。

正社員で働いて
昇進してデキル人になる
「なりたい」、そして「ならなくては、いけない」という感覚を持っていた。

それは
頑張ってきた母の背中を見て、
頑張って働いて不自由なく育ててもらったから、そして、女性の活躍を目の当たりにしてきたから。

そうするものだと、思ってきた。

体裁を通り越して、
そうやって頑張って、稼がなければ、
生きなければなんだよね。


◆「どうせ、大丈夫」

先日、友達からこんな言葉のプレゼント

どうせ、大丈夫

そうそう。
この感覚で私は生きやすくなったんだ。と
懐かしさに溢れ嬉しくなった。

正社員で働いて昇進してデキル人にならなくても生きていい。大丈夫。


大丈夫とは、その時になってみないとわからないことで、今そんなに怯えていたら生き心地しないじゃない?現に私はなんとか生きてきた。工夫したし、助けてくれる人がいた。だから大丈夫。ってことかなって思う。

私らしく生きるとは

私の心地よい生活、
ちょうどいいと思う生活が

承認されないかもしれない。

それでも、自分が自分で「生きていいんだよ。それでいいんだよ。それがいいんだよ」って丹念に声を掛けて認めてあげることだと思う。


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