見出し画像

墓じまい・改葬の背景と専門家によるサポート

近年、墓じまい・改葬を選択する方が増えています。
その背景には様々な理由がありますが、主な要因として「お墓が遠方にある」「お墓の承継問題」「お寺の檀家問題」「二つのお墓を一つにしたい」といった事情が挙げられます。

この記事では、これらの背景について詳しく解説するとともに、墓じまい・改葬の手続きや注意点、専門家(行政書士)によるサポートについてご紹介します。

〇 墓じまいの背景にある4つの要因

1.お墓が遠方にある
「お墓参りに行きたくても、距離が遠くてなかなか行けない」

このような悩みを抱える方は少なくありません。特に、東京などの大都市圏に移り住んだ岩手県出身の方や、東北地方在住の高齢者の方にとっては深刻な問題です。

お墓までの距離だけでなく、交通費や移動時間、体力的な負担も考慮すると、お墓参りは決して容易ではありません。

具体的な例:
〇 東京都在住の70代女性Aさんは、岩手県にある実家のお墓参りに毎年帰省していましたが、高齢になり長距離移動が困難になりました。
〇 仙台市在住の60代男性Bさんは、盛岡市にあるお墓を継いでいますが、仕事や家庭の事情で頻繁にお墓参りに行くことができません。

このような状況が続くと、以下のような問題が生じる可能性があります。
・お墓が荒れてしまう
・お墓参りに行くたびに経済的負担がかかる
・体力的に限界を感じる
・子どもや孫に負担をかけたくない

2.お墓の承継問題
「子どもがいない」「娘しかいない」「子どもがいても遠方に住んでいる」

このような理由から、お墓を継ぐ人がいないという問題も深刻です。
承継者がいなければ、お墓は無縁墓となり、荒れ放題になってしまいます。

具体的な例:
〇 岩手県出身の80代男性Cさんは、子どもがいません。甥や姪はいますが、遠方に住んでおり、お墓を継ぐ意思はありません。
〇 東京都在住の70代女性Dさんは、娘が二人いますが、それぞれ結婚して他県に住んでいます。娘たちは実家のお墓を継ぐことに抵抗があるようです。

このような状況が続くと、以下のような問題が生じる可能性があります。
・お墓が無縁墓になる
・承継者がいないため、お墓の管理費を支払う人がいなくなる
・最終的には行政によってお墓が撤去される

3.お寺の檀家問題
「お寺の檀家になっているが、お寺との付き合いがなくなってしまった」

このような場合、檀家をやめて民間の霊園に改葬したいと考える方もいるでしょう。
しかし、檀家をやめるには手続きが必要であり、お寺との交渉も必要となる場合があります。

具体的な例:
〇 岩手県在住の70代男性Eさんは、先祖代々のお墓があるお寺の檀家でしたが、住職が変わり、お寺との関係が疎遠になりました。
〇 宮城県在住の60代女性Fさんは、実家のお墓があるお寺の檀家でしたが、お寺の運営方針に不満があり、檀家をやめたいと考えています。

このような状況が続くと、以下のような問題が生じる可能性があります。
・檀家をやめる際に、離檀料を支払わなければならない場合がある
・お寺との交渉がうまくいかない場合がある
・改葬先のお寺や霊園を探す必要がある

4.二つのお墓を一つにしたい
「夫側と妻側、二つのお墓を管理するのは大変」

特に、長男長女である場合、両家のお墓を継承しなければならないという負担が生じます。
このような問題を解決するために、二つのお墓を一つにしたいと考える方もいます。

具体的な例:
〇 岩手県在住の70代男性Gさんは、長男であり、妻の実家も長女であるため、両家のお墓を継承しなければなりません。
〇 秋田県在住の60代女性Hさんは、夫側の実家と自分の実家、二つのお墓を管理していますが、高齢になり、負担が大きくなっています。

このような状況が続くと、以下のような問題が生じる可能性があります。
・二つのお墓の管理費を支払わなければならない
・お墓参りに行く回数が増える
・将来的に子どもや孫に負担をかけることになる

5.まとめ~故郷を大切にする気持ちを未来へ~
墓じまい・改葬は、決してご先祖様をないがしろにするものではありません。
むしろ、時代の変化に合わせて供養の形を変え、未来へと繋ぐための選択と言えるでしょう。

〇 専門家(行政書士)への相談で安心を
墓じまいは、法的な手続きや寺院との交渉など、複雑な手続きが必要です。
そこで、専門家である行政書士に相談することで、スムーズな墓じまいを進めることができます。

当事務所では、墓じまいに関する相談を承っております。お気軽にご連絡ください。
この記事を読んで、少しでも墓じまいについて考えるきっかけになれば幸いです。
当事務所では、お客様の気持ちに寄り添い、最善の解決策をご提案いたします。

お問い合わせ
行政書士藤井等事務所(所在地:岩手県北上市)
1.お問い合わせフォーム
2.事務所ホームページ<墓じまいのページ>


いいなと思ったら応援しよう!