西国11番・上醍醐 古代の超高級ミルキーの名をもつ水神の山寺
「最上の食べもの」は乳製品
醍醐寺の「醍醐」は古代の乳製品のことだ。
仏教の経典「大般涅槃経」では「五味の最上なるもの」として以下のように記している。
「牛より乳を出し、乳より酪(らく)を出し、酪より生蘇(しょうそ)を出し、生蘇より熟酥(じゅくそ)を出し、熟酥より醍醐を出す、醍醐は最上なり。もし服する者あらば、衆病皆除く」
修行により少しずつ高度な教義を習得し「大涅槃経」という最上の境地に達することを、乳を加工して最高の食品である「醍醐」をつくる過程にたとえている。この最