パーソナルトレーナー藤井自伝195

健康ダイエットは糖質制限から糖質選択へ

今回は糖質制限ではなく糖質選択というダイエットをお伝えしていく。
読んで字の如く制限するのではなく摂るべき糖質を選ぶというもの。
糖質を置き換えるだけで1ヶ月で5キロ痩せたもち麦ダイエットを解説する。

今回の主役は健康的に激痩せすると言われる押し麦ともち麦である。
基本的にはご飯と同じような主食であるが、実は野菜よりもかなり豊富な食物繊維を含有している。
さらに不足しがちな水溶性食物繊維の比率も多いのが強みだ。

まず押し麦やもち麦とは何かだが、押し麦は大麦を加熱して平たくしたものであり、外皮を除いたもの。
もち麦はもち性の大麦で外皮を残したものである。
先程お伝えした通り食物繊維量が他の食材と比べても群を抜いてトップクラス。
100gあたりの量を他の豊富な食材と比較してみる。
押し麦は10g、もち麦は14gだ。
対して豊富に含むと言われているゴボウは3.7g、玄米は3gである。
これだけで圧倒的な差があることがわかる。

食物繊維の種類として、βグルカンを豊富に含み血糖値の上昇を緩やかにし、腸内環境を整え、血中コレステロールを正常化、満腹感の持続化、便秘改善やダイエット効果に抗アレルギー作用、心臓保護効果など、様々な健康的効果があると言われている。
体の善玉ホルモンのスイッチを押してくれるとも。

実際に押し麦やもち麦入りの麦ごはんに置き換えるようにしたところ、排便量が増えた、LDLコレステロールが低下した、GLP-1の分泌、耐糖能の改善・高血糖の低下作用など良い効果が実験結果として出された。

また、インスリン抵抗性リスクのある人を対象に、朝にβグルカン10gを摂取した研究では、食後血糖値を大幅に低下させた記録や、他のデータでは食後血糖値を低下させたデータ、よくダイエットでも使われるオートミールの倍以上の効果を示したものもあった。
小麦摂取と比較した研究でも大麦摂取後の翌朝のインスリン感受性も30%アップ、内臓脂肪面積の低下、12週間でウエスト-2cmという結果も残している。
更には死亡リスクが17%低下したとも言われているのだ。

そんな健康食である押し麦やもち麦だが、取り入れ方は非常に簡単。
主食の置き換えとして活用するだけである。
つまり普段食べている白米を切り替えるだけだ。
中々食べにくいという方は白米に混ぜて1:1で炊くと食べやすくなる。

ご飯という糖質を摂取しているのは変わらないのに、中身が大きく変わることで自然と痩せやすい食生活に変化させられるのがこのもち麦ダイエットの非常にやりやすいところである。

ダイエット中にご飯が食べたい、という方はぜひ取り入れてみて欲しいのである。

続く

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