デッサン教室で学んだこと③ 反射の描き方
少し前に最初のデッサンが完成しました。
今回はその時に学んだ「反射」の描き方です。
✧絵に出てくる反射は複雑
前にデッサンは「ありのまま描く」のではなく「伝わりやすく描く」という話をしました。反射に関しても同じことが言えます。
反射というと鏡を思い浮かべますが、実際に絵で登場する反射の多くは「ガラス」「プラスチック」「金属」「宝石」など、球体や複雑な形で半透明・色の付いているものがほとんどです。
そのため描写が難しく、非常に頭を悩ませます。
✧何が映ってるか理解してから描く
だからといって、その複雑な形を何も考えずに見たまま描写しようとすると、見ている人に伝わりません。また、自分でも何が写っているかわからないまま「何となくここが黒いから黒くしよう」では面白くありません。
反射を描くには、なぜそこが明るいか・暗いかを理解した上で描いたほうが、絶対に描きやすいです。
✧物を置いてどこに何が反射しているか確認
そのためにデッサンで有効なのは、「手や物を置いてどこに何が映るのか確認する」という方法です。このデッサンの瓶には、ボールと折り紙と、あとはテーブルの四隅(赤丸で囲んだところ)が写っています。
なぜ赤丸の部分がテーブルの四隅だとわかるのかというと、その場所に水筒を置いて確認したからです。テーブルの四隅に水筒を置けば赤丸の部分には水筒が映るので、その場所がテーブルの四隅だと理解できます。
✧反射を理解すればあえて描かないこともできる
ちなみに、テーブルの四隅が映っている場所の近くには、実際には使っている鉛筆や消しゴムが置かれていました。しかしそれも描いてしまうとごちゃついて変に見えたので、不要だと思いデッサン上では消しました。
このように「反射に何が描かれているのか」を理解できれば、多少見栄えを意識して調整することができます。闇雲にただ瓶を描写するだけだと、不要なものまで描かないといけないように見えてくるので、どうにもスッキリしないわけです。
ということで、デッサンでは何が映っているのかまで意識しましょうという話でした。